2013年4月8日月曜日

■積荷散乱すれば、人々すかさず「それっ」…新華社「なぜだ?」


積荷散乱すれば、人々すかさず「それっ」…新華社「なぜだ?」
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0405&f=national_0405_040.shtml
2013/04/05(金) 17:56

 河南省長沙市内の高速道路で3月27日、午前7時半ごろ、自動車20台以上を巻き込む追突事故が発生した。けが人も14人以上発生。現場に駆けつけた医療スタッフや交通警察が懸命の救助活動を展開したが、一方では周辺住民らが「それっ」とばかりにつめかけ、道路に散乱したミカンやジャガイモを血眼で拾い集めた。新華社は4月1日付で同事態を取り上げ、多くの人々が事故などにともない散乱した積荷などをわれ先に拾い集める現象を分析した。

 高速道路での事故発生後、周辺住民が大挙して押しかけて積荷を拾い集める現象は、インターネットで調べると2000年の「バナナ」の例があるという。

 近年になり、同様の現象は件数が増え、略奪された品もスイカ、シャンプー、ブドウ、パイナップル、ガラスのコップ、米、冷凍鶏、冷凍鴨などと、幅が広がってきた。

 高速道路で事故が発生すれば、警察や消防などが負傷者の救助のために現場に駆けつける。しかし、警察などの現場到着はしばしば、地元住民に「遅れをとる」という。

 事故にともない略奪が発生するたびに、インターネットでは「民度」を問題する意見が多く発表される。記事は、民度の問題が存在することを認める一方で、略奪行為については刑法が処罰を定め、司法方面でも事実上の適用基準が存在するにもかかわらず、実際には処分や処罰の状況が伝えられてこないことに、不満を示した。

 記事は、処罰の状況が伝えられないため、中国で根強い「法は群集に対して責任を求めない」との考えに拍車がかかっているのではとの疑問を示した。さらに、事故が発生した際の「現地の指導者が真っ先に現場に駆けつけ、応急措置の段取りを整え、積極的に負傷者を救出した」といった“紋切り型報道”を取り上げ、「応急措置の段取りに、略奪防止は含まれているのか」、「何度も、あらゆる場所で略奪現象を経験しているが、今の応急措置は、なお改善せねばならないのではないか?」と批判した。

 さらに「法には必ず従わせる。法を厳格に執行する。そうして初めて、違法行為をする者を震え上がらせることができる。そうしてこそ、民度を向上させ、略奪現象を少しは減らすことができる」と主張した。

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 江西省の樟樹市昌傅鎮と湖南省株洲市金魚石を結ぶ昌金高速道路で2日午前7時ごろ、追突事故により白菜を満載した大型トラックが横転した。警察が到着した時には、大量の周辺住民が横転したトラックの周辺を取り込むなどで、現場は大混乱していたという。周辺住民は路上に散乱する白菜を争って拾い集め、手にした麻袋に押し込むことに熱中していた。

 警察は直ちに現場を整理し、車両が変形したために内部に閉じ込められていた運転手を救出した。



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