2013年4月11日木曜日

■【コラム】 吉野家が牛丼を280円に値下げ・牛丼御三家横並び状態に


【コラム】 吉野家が牛丼を280円に値下げ・牛丼御三家横並び状態に
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0411&f=column_0411_003.shtml
2013/04/11(木) 07:08

 吉野家ホールディングスは2013年4月10日、同社子会社の吉野家において、同年4月18日午前10時から主力商品の牛丼(並盛)の価格を現状の380円から280円に100円値下げすると発表した。牛肉のBSE問題などで2004年に牛丼が一時販売休止された当時の価格に戻す。またこの値下げで、牛丼(牛めし)並盛は牛丼御三家の他の2社(松屋、すき家)と合わせ、通常価格が280円で横並び状態となる(【発表リリース、PDF】)。

 吉野家の説明によれば、2013年2月に厚生労働省による発表【牛海綿状脳症(BSE)対策の見直し】を受け、牛肉の輸入・調達がしやすくなり、これに伴い同社の牛丼にもっとも適した牛肉の調達が可能になった。そして旨味を増した牛丼をより多くの人に提供したいとの考えから、価格を2004年の牛丼の一時販売休止時の280円に戻し、提供することとなった。

 新価格は次の通り。

●牛丼
並盛:380円→280円
大盛:480円→440円
特盛:630円→540円

●牛皿
並盛:280円→240円
大盛:380円→340円
特盛:530円→440円

 【先日すき家と松屋、主力商品の牛丼・牛めしを期間限定で30円値下げへ】でもお伝えしたが、主力牛丼チェーン店、いわゆる「牛丼御三家」ではほぼ同時期に牛丼・牛めしの「期間限定」値下げを行っている。今件の吉野家の値下げは期間限定では無く、継続的なもの。昨今では牛丼値下げ競争ではひかえめな行動を続けていた吉野家だが、今回思い切った施策を取った形となる。

 リリースの文言に「一人でも多くのお客様にお召し上がりいただきたく」とあることや、価格変更内容を見ると「牛丼・並盛」の下げ幅の大きさが目立つことから、今回の決定はとりわけ新規顧客の確保を狙っているものと考えられる。元々主力の牛丼値下げはその意味合いが強いのだが、昨今の牛丼御三家では客離れの傾向が顕著なことから、速やかな対応策が求められていた。

 今回の吉野家の牛丼値下げが吉野家自身、そして同業他社の動向にどのような影響を及ぼすことになるのか。定点観測を行っている3社の月次動向で反映されるであろう、2013年4月分以降の動きに注目したいところだ。

 なお今回の値下げに伴い、現在販売中のメニューのうち「牛鍋丼」は材料が無くなり次第販売終了となる。また牛丼の値下げ開始以降、牛丼・牛丼弁当・牛皿・牛鮭定食・朝定食「以外」のメニューは休止となる場合があるとのこと。各メニューを利用していた人は留意してほしい。



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