2011年11月19日土曜日

■10年度の旅館数は4万6906軒、1年間で約2千軒減 厚労省調べ


10年度の旅館数は4万6906軒、1年間で約2千軒減 厚労省調べ
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観光行政 《2011年11月19日(土)発行》    

 厚生労働省は15日までに、2010年度の全国の旅館・ホテルの営業施設数と客室数をまとめた。それによると、今年3月末現在の旅館軒数は前年度比2060軒減の4万6906軒となった。同省は「東日本大震災の影響で、一部地域の数値が含まれていない」(統計情報部)としているが、それらを除いた前年度との比較でも旅館は1千軒超の減少。震災以降、廃業や倒産する旅館も少なくないだけに、11年度は一層の減少が見込まれる。

 10年度の数値については、宮城県のうち仙台市以外の市町村、福島県の相双保健福祉事務所管内の市町村が含まれていない。

 それを踏まえ、旅館・ホテルや簡易宿所、下宿を含めた「旅館業」の営業施設数を見ると、同1946軒減の8万1006軒。うち、ホテル軒数は同59軒減の9629軒にとどまっており、旅館数の減少が際立っているのが分かる。

 宮城、福島両県を除いた10年度の旅館軒数は4万5356軒で、同1314軒減。対して、ホテルは90軒増の9260軒だった。

 旅館4万6906軒の客室数は同2万7577室減の76万4316室、ホテル9629軒の客室数は同3990室増の80万2060室。ホテルの客室数は09年度に初めて旅館を上回ったが、その差はわずか6177室だった。しかし、10年度は3万7744室にまで広がっている。

 旅館軒数は広島県を除き軒並み減少。減少幅がもっとも大きいのは岐阜県で、前年度から125軒も減った。次いで、静岡県(87軒減)、長野県(81軒減)、北海道(73軒減)の順。

 軒数そのものが多いのは静岡県(3229軒)で、ただ1県、3千軒台を維持している。これに北海道(2715軒)、長野県(2634軒)、新潟県(2285軒)が続く。逆にもっとも少ないのは香川県で、345軒となっている。

 客室数では北海道が5万1700室ともっとも多く、以下、静岡県(4万7497室)、東京都(4万2794室)、長野県(4万1492室)の順。

 ホテルで軒数が減ったのは12都県あるが、目立つのは東京都(7軒減の687軒)ぐらいで、その他は小幅にとどまっている。沖縄県(12軒増の359軒)や福岡県(10軒増の372軒)などは2ケタ増に。

 もっとも軒数が多いのは東京都で、以下、北海道(677軒)、長野県(525軒)、兵庫県(406軒)と続く。逆にもっとも少ないのは徳島県の34軒だった。



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