■栃木でイベント 関東Ｂ級グルメ集結 迎え撃つ「栃木焼きそば」

栃木でイベント　関東Ｂ級グルメ集結　迎え撃つ「栃木焼きそば」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20111204/CK2011120402000069.html
2011年12月4日

　栃木市の名物「じゃがいも入り栃木焼きそば」をはじめ、各地のご当地グルメが人気を競うイベント「じゃがいも入り栃木焼きそばＶＳ関東Ｂ級グルメ＋１」（東京新聞など後援）が三日、同市倭町の蔵の街第一駐車場で二日間の日程で始まった。来場者の投票で四日、参加団体三十三店の中からグランプリを決める。

　市内の焼きそば店でつくる「じゃがいも入り栃木やきそばの会」が、地元の味を広めようと昨年に続いて開催。今年は初めて投票形式を取り入れた。

　同会によると、じゃがいも入り焼きそばは戦後の物資が足りない時代、量を増やすため焼きそばにジャガイモを入れたのが始まり。同会の巴諭（ともえさとし）事務局長（５９）は「近年のＢ級グルメブームでその味が見直され、各店はジャガイモに合うオリジナルソースを作るなど磨きを掛けている」と話し、イベントには同会として出店した。

　県内や埼玉、茨城、群馬県の飲食店などが出店した焼きまんじゅう、イカ焼き、ジャガイモ入りたこ焼きなども“参戦”。来場者は各店のテントをのぞきながら品定めし、気に入った店の名前が記された箱に投票券を入れていった。

　投票対象外の特別ゲストとして、東日本大震災で被災した福島県浪江町の「なみえ焼きそば」も参加した。店主の菅野典男さん（５３）は自宅が津波で流され、福島市内に避難中。現在は全国各地のイベントで営業しており「太麺で豚肉と大量のもやしの具が特徴。おいしいのでぜひ食べてほしい」と呼び込みをしていた。

　家族で食べ歩いていた栃木市の会社員家中隆之さん（４０）は「現地に行かなくても、各地のおいしいものが食べられて便利。おみやげも買って帰ります」と満足そうだった。

　四日は午前十時～午後四時に開かれる。