2011年12月6日火曜日

■ 日本人より太っ腹、タイ人観光客の消費ぶり


日本人より太っ腹、タイ人観光客の消費ぶり
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/12/06/2011120601147.html
2011/12/06 11:22
 
 タイ・バンコクのIT関連会社に勤めるクリスティー・タサジェンさん(36)は、好きな韓流スターのコンサートに合わせ、韓国を1年に2-3回訪れる。1回の滞在で使う金額は500万ウォン(約34万6000円)を超える。新沙洞の街路樹通りや弘益大学付近で存分にショッピングを楽しんだ後、百貨店でもブランドのバッグなどを購入する。タサジェンさんは「韓国の衣料や化粧品は品質が良くて、デザインもシンプル。アジアでは最高だ」と話した。

 世界的な観光大国・タイから多くの観光客が韓国に押し寄せている。タイは1990年代初めまで、韓国人の新婚旅行先として最も人気の高い国だった。2000年代半ばにタイを訪れた韓国人は年間100万人に達した。現在もタイで韓国人相手に営業する旅行会社や宿泊業者は、以前ほど多くはないものの、それなりの数が存在する。

 最近は、韓国のタイ旅行ブームが下火となる一方で、韓国を訪れるタイ人観光客が増えている。韓国観光公社によると、韓国を訪れる観光客のうちタイは日本、中国、米国、台湾、フィリピンに次いで6位となっている。2009年には前年比で18%、昨年は20%もタイ人観光客が増えた。伸び率で見ると、中国人(09年が14%、昨年が39%)の次に高かった。

 一方、消費の面では、タイ人が日本人よりも上客だ。昨年のタイ人観光客による1人当たり消費額は1392ドル(約10万8000円)で、日本人観光客の1070ドル(約8万3000円)を上回った。最も消費意欲が旺盛な中国人の1672ドル(約13万円)にはやや劣る。

 韓国を訪れるタイ人観光客が急激に増えたのは、東南アジアを席巻した韓流ブームが最大の理由だ。『宮廷女官チャングムの誓い』『フルハウス』など韓国ドラマが爆発的な人気を集めた後、SUPER JUNIORなどの韓流スターが現地公演を行うたびに、タイでは10万人ものファンがスタジアムを埋め尽くした。王室に敬う立憲君主国のタイで、ウボンラット王女をはじめとする社会の上流層が韓流ファンだということも一役買った。ドラマ『冬のソナタ』のロケ地となった南怡島は、今年初めて外国人観光客が10万人を超えたが、その半分(5万人)がタイ人だ。昨年、タイ映画『ハロー・ストレンジャー』のロケが南怡島で行われたこともあり、タイ人の間でさらに知名度が高まったのだ。

 ロッテ百貨店の担当者は「タレントのパク・ハンビョルをモデルに起用した化粧品『ドクタージャルト』は、タイ人観光客が商品を全て買い占めしていくほどだ」と話した。また、タイ人の間で韓国人は「美人が多い国」と認識され、韓国製化粧品に対する人気が高く、皮膚の欠点をカバーするBBクリーム、美白クリームなどは白い肌を好むタイ人女性の間で圧倒的に人気だ。

 タイ人の韓国ブームは当面続く見通しだ。今年1月に国際的な調査会社、ニールセンが中国、日本、タイの3800人を対象に行った調査によると、タイ人は「今年一番行ってみたい都市」に3年連続トップでソウルを選んだ。それほどタイ人の間で韓国やソウルの人気は高い。

 新世界百貨店のキム・ボンス専務は「タイなど東南アジアからの観光客が増え続けている。通訳サービスをさらに充実させ、韓国国内のVIP顧客と同様のサービスを外国人VIPにも提供することを検討している」と説明した。



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