2012年1月10日火曜日

■無料航空券の夢、消える 観光庁の口コミ作戦不発


無料航空券の夢、消える 観光庁の口コミ作戦不発http://www.net--election.com/news_amCOMVMMTO.html?rss
2012年1月9日 12:00 
 
財務省、実現性を疑問視

観光庁は、東日本大震災を契機に落ち込んだ外国人観光客の来日数を回復させるため、「外国人1万人無料招待」を企画、予算として11億円を要求していたが、財務省はこの案を認めず、2012年度予算では、

1円も認められなかった

と、asahi.comが6日、報じた。


記事によれば、観光庁は無料航空券で外国人を招待、国内を旅行してもらい、その口コミをSNSなどに投稿してもらうことで、日本の安全をPRする狙いだった。1万人の外国人の滞在で、

「経済効果は13.1億円、経済波及効果は31億円」

と、観光庁は主張していたが、財務省の答えは、

・本当に外国人客が増えるのか疑問
・予算のばらまきになる

と現実的だったという。


「外国人の失望も大?」

asahi.comも触れているように、このニュースはTHE WALL STREET JOURNAL.も取り上げており、
「Dream Over for Free Flights to Japan(日本へのフリーフライトの夢、ついえる)」

と報じている。THE WALL STREET JOURNAL.の記事によれば、昨年10月にこの“無料航空券”の企画が発表されて以来、問い合わせも多く、今回の予算却下のニュースには落胆した人が多いだろうと記している。

ただ、asahi.comによれば、東北・北関東地方に外国人を誘致する事業は別にあり(予算約6億円)、その中で外国人旅行者にはブログやSNSへの投稿などを呼びかけ、震災のイメージを払拭したいと観光庁は考えているという。

●asahi.com:外国人1万人無料招待、幻に 観光庁企画、予算通らず
http://www.asahi.com/politics/update/0106/TKY201201060510.html
●THE WALL STREET JOURNAL.:Dream Over for Free Flights to Japan
http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2011/12/27/dream-over-for-free-flights-to-japan/?KEYWORDS=budget




外国人1万人無料招待、幻に 観光庁企画、予算通らずhttp://www.asahi.com/politics/update/0106/TKY201201060510.html
2012年1月6日23時3分

 観光庁の「外国人1万人無料招待」の企画案が、2012年度予算で1円も認められなかった。東日本大震災で落ち込んだ来日客数を回復させようというねらいだったが、財務省の壁は厚かった。海外メディアは「Dream Over(夢、終わる)」と伝えた。

 企画案によると、外国人に無料航空券を渡し、日本を旅行してもらう。ブログやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などに書き込んでもらい、「口コミ」で日本の安全を世界に発信しようというもくろみだった。

 観光庁は、必要な費用として11億円を予算要求。「1万人が国内に滞在する経済効果は13.1億円、経済波及効果は31億円」と強調した。だが、財務省は、「本当に外国人客が増えるのか疑問」「予算のばらまきになる」などとして、企画案を却下。米紙ウォールストリート・ジャーナル日本版は、「多くの人が夢見た日本訪問が、夢のまま終わることが決まった」と伝えた。

 観光庁の担当者は「外国の期待が高かったので残念」と話す。ただ、東北・北関東に外国人を誘致する別の事業費約6億円のなかで、外国人にブログやSNSを使った情報発信を呼びかけ、震災イメージを払拭(ふっしょく)したいとしている。




■外国人1万人の無料招待、予算認められずhttp://jp.wsj.com/japanrealtime/2011/12/28/%E5%A4%96%E5%9B%BD%E4%BA%BA1%E4%B8%87%E4%BA%BA%E3%81%AE%E7%84%A1%E6%96%99%E6%8B%9B%E5%BE%85%E3%80%81%E4%BA%88%E7%AE%97%E8%AA%8D%E3%82%81%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%9A/
2011/12/28 14:27..Japan Real Time

東日本大震災後の外国人観光客の減少に対し、観光庁が理想的に見える対策を打ち出したのは10月だった。2012年に1万人の外国人観光客を旅費無料で招待する計画だ。

ところが、予算審議が進む過程で、多くの人の夢見た日本訪問が夢のまま終わることが決まった。「来年の無料航空券はなし。以上」。予算が認められなかったのだ。

いくら観光当局がいいアイデアだと思っても、予算がないというのが政府の結論だ。観光庁はウェブサイトに掲載した26日付の文書でこの決定について、「この秋多くのメディアに取り上げられた”Fly to Japan!”計画は、12年度の予算案として承認されなかった」と有り体に書いている。

よだれが出そうな提案に想像を膨らませた人の多さ、そして、10月の発表以来ジャパン・リアル・タイム(JRT)に対して毎週追加情報を求める声が寄せられていることから察するに、かなりの数の潜在観光客が落胆したとみられる。

観光庁のメッセージにいら立つ人がいるかもしれない。

同庁はウェブサイトで、「たくさんの方が質問や日本支援のメッセージを寄せてくれたことに心から謝意を示したい」とし、「観光庁と日本政府観光局は12年のイベントやプロモーションについてご案内したい。興味がある方は” Visit Japan”ファンとして登録を」と呼びかけている。

少しやり過ぎではないか。それとも英訳の過程で何かが失われたのか。結局、菅直人前首相が戦後最大の危機と言った出来事の後、日本は全体としてなお復興の局面にある。

一方、日本政府観光局のロンドン支部のコメントに、少しは慰められる人がいるかもしれない。同支部の広報担当者、カイリー・クラーク氏は「世界中で数千人ががっかりすることは承知している。ただ、津波で破壊された都市、町、村がなお復興資金を必要としているときに、日本政府が無料航空券を提供すればどれだけ無神経に映ったか、ということをご理解いただきたい」と書いている。
「被災者支援のために世界中から寄せられた義援金が、無料航空券の提供に使われると思われたくない」

記者:Kenneth Maxwell
英語原文はこちら≫
http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2011/12/27/dream-over-for-free-flights-to-japan/



0 件のコメント:

コメントを投稿