2012年1月9日月曜日

■外国人観光客「回復作戦」


外国人観光客「回復作戦」
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aomori/news/20120107-OYT8T00993.htm
2012年1月8日  読売新聞

新幹線活用ツアー 台湾にPR

  県は東京電力福島第一原発事故後に激減した外国人観光客の「回復作戦」に本格的に乗り出す。三村知事らが各国を訪れ、青森観光の安全性を直接アピールするほか、日本航空とJR東日本の関連会社と連携し、飛行機と新幹線で台湾と青森をつなぐツアー商品の販売を始めた。知事は「円高もあり、厳しい状況だが、観光客数を元の水準に戻し、増やす方向にもっていきたい」と意気込んでいる。

 県の調査では、2011年1~3月に県内のホテルや旅館など主要宿泊施設を利用した外国人観光客は東北新幹線全線開通の効果もあり、5520人(前年同期比123・5%)だった。しかし、4~6月は70人(同1・1%)まで落ち込み、7~9月は916人(同12・3%)。10~11月も1776人(同25・5%)と厳しい状況が続いている。

 外国人観光客のほとんどは韓国、台湾、中国、香港が占めている。県は昨年、三村知事が韓国と台湾をそれぞれ3回、香港を1回訪れて、観光客回復のために航空会社や旅行会社などへトップセールスを行った。さらに、県内に韓国や台湾の報道関係者などを招いて安全性をアピールした。

 県は今年もトップセールスを続ける方針で、9日から佐々木郁夫副知事が台湾入りする。
 さらに、6~8日に韓国の旅行会社の担当者らに県内の温泉やスキー場を体験してもらうツアーを実施。2月には香港の報道関係者や韓国ドラマ「イ・サン」に主演しているイ・ソジン氏を県内に招く予定だ。

 県と日本航空、JR東日本関連会社のタイアップ商品は昨年12月に販売が始まった。
 往路は羽田空港経由で台湾から青森まで飛行機で結び、復路は東北新幹線で東京駅まで行き、羽田空港から台湾に帰る。台湾―青森間は直行便がないため、県は両社にタイアップ商品の販売を働きかけた。

 また、東北と北海道などの知事、経済団体の代表者でつくる「北海道・東北未来戦略会議」(会長=三村知事)は香港で、青森などの地場産品を販売するアンテナショップ「JAPAN(ジャパン) SUPER(スーパー)」を3月から本格営業する予定だ。県は青森を訪れる観光客の呼び水になるよう期待している。



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