2012年1月25日水曜日

■業者集客回復に期待


■者集客回復に期待
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20120125-OYT8T00084.htm
(2012年1月25日  読売新聞)

 中国や台湾で旧正月にあたる春節(23日)の大型連休が始まり、県内では24日、台湾からのツアー客が各地を訪れた。原発事故後、外国人観光客の激減にあえいでいた観光業者は、今後の本格的な回復に期待を寄せた。

 秋田空港では、台湾からのチャーター便で降り立った観光客約160人を、仙北市の田沢湖高原温泉郷のマスコットキャラクター「オモテナシ3兄弟」やなまはげが出迎えた。県と秋田市などの企画で、ナマハゲ2体がうなりながら「ニーハオ」とあいさつ。家族4人で来て、田沢湖や男鹿市を巡る台北市のコンピューター教師、黄(こう)俊宏(ちいほん)さん(35)は「たくさんの出迎えで心が温まった。秋田は初めてなので、雪景色が楽しみ」と笑顔だった。

 秋田内陸縦貫鉄道(内陸線)の阿仁合駅(北秋田市)前では、台北市からの団体客約30人が、市職員が歓迎のために作ったかまくらに入って記念撮影をしたり、雪玉を投げ合ったり。

 家族7人で訪れた黄?凌(こうあいりん)さん(35)は「テレビで秋田には有名な観光地がたくさんあると知り、一度来たかった。雪景色がきれい」と話した。一行は田沢湖、角館を散策した後、内陸線に乗り、阿仁スキー場の樹氷を見学した。

 内陸線によると、2010年度の台湾、韓国、香港の団体客は6694人だったが、昨年4~8月はゼロ。台湾からの定期便が発着する仙台空港の復旧などに伴い、同9~11月は827人だったが、本格的な回復には遠かった。そんななか、付き合いがあった台湾の旅行会社8社が春節に合わせ、東北観光と内陸線をセットにしたツアーを商品化。円高で旅費が以前の3割増にも関わらず、1月中に17団体で計500人が集まった。

 それでも例年の約4割程度だが、内陸線の斉藤伸一営業課長(48)は「震災前に戻すには時間がかかるが、県とも協力して秋田をPRしてより多く呼び込みたい」と意気込む。

 県観光課によると、今年の春節の大型連休中、チャーター便で県内を訪れるアジア圏の外国人は約370人の予定で、昨年同時期の約半分だという。

 年間約800人の台湾人客を受け入れていた仙北市の田沢湖高原温泉郷の「駒ヶ岳観光ホテル」では、震災後、外国人客はゼロになったが、今月は台湾からのツアー客243人の予約が入った。2月も360人を予定している。後藤アヤ子支配人(61)は「知事の(台湾への)トップセールスが効いた。日本人客が少ない時期だけに本当にありがたい。円高が不安だが、このまま回復してほしい」と期待を寄せた。



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