2012年1月25日水曜日

■LCCで地球が小さくなる!日本も先行国に負けないビジネスモデルの創出を


LCCで地球が小さくなる!日本も先行国に負けないビジネスモデルの創出を
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0118&f=column_0118_007.shtml
2012/01/18(水) 13:05
日本経営管理教育協会が見る中国 第186回-有元舜治(日本経営管理教育協会監査役)


茨城空港からの搭乗でLCCを体験

 茨城空港までのアクセスは東京駅から直行バスが出ている。こちらもバス会社へ予約が必要で、搭乗予約者は500円、搭乗予約がない一般客は1000円。1時間半で到着だ。

 茨城空港でのチェックインに際し、機内の席は前から5列目までの座席を希望する人に最前列2000円、2-5列目までは1000円で待たずに搭乗手続きをしてくれる。増収策はいろいろ工夫されているようだ。安いだけに座席はほぼ満席、座席稼働率は90%を優に超えている。

 座席の間隔は日本の新幹線に比べるとかなり狭い。通路側の席でないとトイレに出るのに一苦労だ。機内食などはすべて有料。搭乗から離陸までけっこう手際が良い。ボーディングブリッジがないこともあり、到着時にあらかじめ出発時の向きで停止するなど、駐機時間を短くする工夫がみられる。それでも座席が狭いこともあり、飛行途中でエコノミー症候群対策の体を動かす指導がある。上海浦東空港到着前に乗務員がゴミ集めにまわり整備時間の短縮にも工夫が認められる。


成田空港LCC元年=2012年

 今年2012年、日本の空に一気に3社のLCCが誕生する。全日本空輸系のピーチアビエーション、エアアジアジャパンと日本航空系のジェットスタージャパンだ。成田国際空港や関西国際空港を拠点にして国内線と国際線の両方を運航する予定になっている。

 世界で初めてLCCのビジネスモデルを確立した米国ではLCCのシェアは29%(2009年)、欧州では35%を占めているのに、アジア太平洋地域はまだ18%にとどまっている。中でも日本、韓国を含む北東アジアは4%とさらに遅れている。韓国ではここ数年でLCC5社が設立され、4社がすでに日本に乗り入れている。ハブ空港に続いてLCC競争でも日本は後手に回っている。


日本も観光立国で活力再生

 LCCの特徴は徹底したコストカットと効率的な運行による低運賃での顧客の掘り起しである。観光立国を目指す日本へ海外からの観光客が気軽に来られるようになり、魅力ある旅の提供が望まれる。日本には100近い空港があるが大部分は赤字である。既得権を保護するような規制は緩和して、地方ごとに地域色豊かなユニークな経営で利用客を増やす工夫をして欲しいものだ。先行国を上回る優れたLCCビジネスモデルの創出を期待したい。



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