2012年1月25日水曜日

■国交正常化40周年に誘客強化


国交正常化40周年に誘客強化
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/niigata/news/20120124-OYT8T01169.htm
2012年1月25日  読売新聞

中国人ツアー角栄記念館も

 県は日中国交正常化40周年の今年、中国と関係の深い本県出身の偉人にちなんだ観光地を周遊するモデルツアーを企画し、中国からの観光客誘客を強化する。東日本大震災の発生後、中国を含む外国からの観光客は大きく落ち込んでおり、記念の年に巻き返しを狙う。

 計画では、国交正常化に尽力した元首相・田中角栄の出身地の柏崎市西山町や、中国・黒竜江省で土地改良を指導した佐野藤三郎の出身である新潟市、日本最大の「大漢和辞典」を編さんした諸橋轍次が生まれた三条市などを巡る。主な訪問先となる「田中角栄記念館」や「諸橋轍次記念館」には、中国語の展示表記を充実するように依頼する。

 また、昨年末の日中首脳会談で、佐渡に新たなトキの提供方針が示されたことから、中国人によるトキ見学もツアーに盛り込むことで、佐渡の観光振興にもつなげたい考えだ。

 観光庁の宿泊旅行統計調査(2010年確定値)によると、ホテルや旅館など県内394宿泊施設の外国人宿泊数(のべ数)は9万9330人。トップは韓国の2万1700人で、中国は1万2440人。東日本大震災発生後の11年4~9月は、外国人全体で前年同期比41%減の2万5930人、中国も同35%減の3710人と低迷している。

 一方、田中角栄が訪中した際に滞在したホテルや飲食店などを日本人が巡るツアーを中国側も検討しており、県幹部は「双方が行き来することで、歴史や文化を学ぶだけでなく、お互いを理解するための交流が進んでほしい」と期待している。



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