2012年1月25日水曜日

■爆竹「うるさすぎ」と嫌がる人…専門家「もっと寛大に」=中国


爆竹「うるさすぎ」と嫌がる人…専門家「もっと寛大に」=中国
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0125&f=national_0125_064.shtml
2012/01/25(水) 10:36
  
 中国の有名女優、馬伊〓さんが22日、ミニブログを通じて春節(旧正月)を祝う爆竹を批判したことで、議論が発生した。爆竹の音が最も盛大に鳴り響くのは春節の前日、大晦日の深夜から、午前0時の年越しの瞬間だ。馬さんは「幼い子の安眠が妨害される」などと批判した。多くの「お母さん」が馬さんに同調。一方、民俗学者の王劉建氏は「伝統であり年に1度だけ。寛大になってほしい」と主張した。中国新聞社などが報じた。(〓は王へんに「利」)

 2012年の旧暦大晦日は1月22日だった。記者が北京市の中心をややはずれた西直門近くのマンション8階で爆竹の音を測定したところ、最高数値は104デシベルに達した。電車が通るときのガードしたの騒音の大きさである100デシベル以上の数値だ。

 北京市朝陽医院(病院)耳鼻咽喉科の王寧宇主任医師は、「90デシベル以上の騒音を聞いていれば、聴覚が損傷を受ける可能性がある」と述べた。「大型の爆竹が近距離で突然爆発すれば、衝撃波で鼓膜に穴が開き、極端な場合には内耳まで損傷が及ぶ恐れがある」という。

 女優の馬さんは「爆竹の音で子どもが目を覚まし、大人もひどい苦痛を味わう」と指摘し、「爆竹を熱愛する皆さん。未明に鳴らすのはできるだけやめてください」、世のお父さん、お母さんに代わって、文明的に爆竹を鳴らすようお願いします」などと訴えた。

 馬さんの訴えをきっかけに、爆竹をめぐる議論が沸騰した。「爆竹を批判」する意見で目立つのが「お母さん」の書き込みだ。生後数カ月の娘が驚いて目を覚まし、恐いのと眠いので23日午前2時ごろまで泣きやまなかったという女性もいる。一家全員が「疲労困憊(こんぱい)」したという。

 男性からは、認めるべきとの意見がある。小さいときは貧乏だったが、年越しの晩には縁起物の麺(めん)を食べ、新しい衣服に着替えた。そして近所の友だちと一緒に爆竹を楽しんだ。お母さん方が大変だということは理解できるが「年越しの爆竹は中国人の伝統であり、春節の楽しみであり、幼少時の追憶をもたらしてくれる」という。「われわれは皆、このようにして大きくなった。(年越しの夜の爆竹を禁止して)子どもを軟弱にしてはいけない」との意見もある。

 同問題に対して民俗学者の王劉建氏は「伝統であり年に1度だけ。寛大になってほしい」と主張した。年越しの際の爆竹はもともと、「邪を払う」というという意味合いがあった。「迷信だ」として爆竹を批判する人もいるが、王氏は「この種の信仰が正しいかどうか追及する必要はない」と主張した。

 王氏によると、爆竹の宗教的な意味合いは薄れ、ほとんどの人にとって、爆竹は遊びに過ぎないが、「客観的に言って、多くの人は爆竹を好む。嫌がる人は少数だ」という。したがって、政府が抑制しようとしても、人々は抜け道を見つけることになる。

 いずれにせよ、爆竹は一種の伝統文化であり、「爆竹をする人には、他人に迷惑をかけているということを自覚してほしい。同時に、早く寝る人も年越しの期間は、多少は寛大になってほしい」という。



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