2012年2月2日木曜日

■「塩分多め」メニューあふれる韓国の社員食堂


「塩分多め」メニューあふれる韓国の社員食堂
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/02/01/2012020101469.html
2012/02/01 12:36

 韓国食品医薬品安全庁は先月31日、会社の社員食堂のメニューが非常に塩辛く、高血圧や心臓病などの生活習慣病の原因になったり、これらを悪化させたりする恐れがあると警告した。特に、これを供給する一部業者がコストを減らすため、塩分を多くしているとの指摘も出ている。会社員たちは、実際に自覚している以上に塩味に舌が慣れていることが明らかになった。

 会社員のAさん(28)は、社員食堂で食事をするときはおかずやスープに塩を振り掛ける。味が薄すぎると感じると調理師にコチュジャン(唐辛子みそ)をもらい、混ぜて食べることもある。

 今回の食品医薬品安全庁の調査により、社員食堂で食事をする会社員の7割は、塩分控え目の食事をする習慣を身に付ける必要があることが明らかになった。昨年、社員食堂を利用する18歳以上の会社員2529人を対象に塩味の好みを測定した結果、75.6%が「普通」以上の塩味を好むと答えた。

 同庁は、塩の主成分となるナトリウムの濃度が異なるモヤシスープ5種類をそれぞれ試食させ、被験者が感じた塩味の強さと好みを記録させた。その結果「普通の塩味で食事をしている方だ」と答えた人が1169人(46.2%)で全体の半分弱を占め、「やや塩辛い味付けで食べる」という人は599人(23.7%)、「塩辛い味付けで食べる方だ」と答えた人は144人(5.7%)だった。塩味の強い料理を食べる韓国人の食習慣を考慮すると、「普通」と答えた人を含め、会社員の4分の3が塩辛い料理を食べる習慣を持っていることになる。

 食品医薬品安全庁によると、韓国の社員食堂1食分のメニューに含まれるナトリウムの量は平均2236ミリグラムで、外食メニュー(1959ミリグラム)や家庭料理(1342ミリグラム)を大きく上回る。世界保健機関(WHO)が勧告する1日の最大摂取量2000ミリグラムと比べても、はるかに多い。
 こうしたナトリウムの過剰摂取は、高血圧のリスクを高める。実際に、塩辛い料理を好む韓国人は高血圧による入院者が人口10万人当たり191人と、経済協力開発機構(OECD)加盟国で4番目に多い。



0 件のコメント:

コメントを投稿