2012年2月2日木曜日

■「島の破壊」深刻…原状復帰に1兆円規模の資金が必要=中国


「島の破壊」深刻…原状復帰に1兆円規模の資金が必要=中国
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0201&f=national_0201_228.shtml
2012/02/01(水) 18:09
  
 中国国家海洋局の関係者によると、中国では島嶼(とうしょ)の無秩序な開発や利用が海洋資源の著しい損失をもたらしている。全国規模で原状復帰するには、数百億から一千億人民元近い資金(日本円でほぼ1兆円規模)が不足しているという。チャイナネットが1月31日付で報じた。

 中国における島の開発や利用は無秩序な状態にあり、海洋資源が著しく損なわれている。中国国家海洋局第二海洋研究所の毋瑾超研究員によると、原状復帰には数百億から一千億人民元近い資金が不足しているという。

 同局は2012年に「全国海島資源総合調査」を行い、島の原状復帰や保護に力を入れていく。

 同調査は、海南本島、アモイ本島、舟山本島、さらには中国全土の島嶼を対象にする。島及び周辺海域の自然資源状況や帰属権、使用状況などの全面的な調査を行うほか、海岸線や港の分布、品質、開発利用及び保護状況などの評価、全国の無人島の機能別位置づけや生態区分を行い、島の開発や建設、保護・管理に関する提案もする。

 同局は、中国の島は驚くべき速さで消失、破壊されていると指摘。島やサンゴ礁の爆破、埋め立て、採石採掘、開墾などが大規模な地形変化をもたらし、消失した島まであったと紹介した。島に投棄されたゴミや有害廃棄物、サンゴ礁の掘削、マングローブの伐採、希少生物資源の乱獲なども、島及びその周辺海洋生物の生態環境を著しく損なっている

 海洋環境専門家によると、2009年に島管理強化を目的とした「海島保護法」を公布したことで島嶼の破壊にはブレーキがかかったが、事態は依然として深刻という。



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