2012年2月2日木曜日

■中国のギフト市場9.7兆円規模…「高雅な賄賂」は今も健在


中国のギフト市場9.7兆円規模…「高雅な賄賂」は今も健在(1)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0131&f=national_0131_144.shtml
2012/01/31(火) 16:02
 
 中国語でギフトは「礼品(リーピン)」という。「社会秩序の具現化であり規範」である「礼」を、「品を贈る」ことで示すという考え方だ。「礼」という精神的価値観が物質的な「贈」に直結したことで、「礼品」は社会的に公認された「具体的な見返りを期待する投資」として、中国人の“DNA”にしっかりと組み込まれることになった。「礼品」は歴史上、道義的には認められない贈収賄(ぞうしゅうわい)を見えなくするための「だれもが知っている裏技」として用いられるようにもなった。現在も同じだ。中国新聞社が報じた。

 「礼品」による経済的結びつきを「債務経済」と表現する人もいる。いったん受け取った以上、「借り」ができるので、「返済の責務」が生じる。「礼品」のやりとりは本来の「礼にもとづく交際」を示すものでなく、ギブ・アンド・テイクで「双方が互いに利益をもたらすための契約」となった。

 「礼品需要」の比重が大きい分野に、美術工芸品がある。製造や流通業者は、「礼品」になることを前提に商品を供給する。「礼品として歓迎されるかどうか」が、商売人として取り扱い商品を決める主眼となるわけだ。

 「礼品市場」は、不景気でも大きな影響を受けない。「寒いときにこそ必要な出費。親にとってのお年玉と同じ」という例えもある。「春を迎えるためには、どうしても必要な投資」というわけだ。

 中国礼品産業研究院の張小鵬執行院長によると、中国政府の統計局、商務部、さらに業界関連の数字を分析したところ、中国の「ギフト用品需要」は個人によるものが5055億元(約6兆1191億日本円)、団体によるものが2629億元(約3兆1824日本円)で、合計すれば7684億元(約9兆3000億日本円)だ。事実上8000億元(約9兆6840億日本円)市場と見なせるという。



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