2012年2月14日火曜日

■韓・日間で新規航空路線ブーム


韓・日間で新規航空路線ブーム
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/02/13/2012021301106.html
2012/02/13 11:05

 昨年3月の東日本巨大地震以来低迷していた韓日間の航空路線が続々と復活し、再び熱を帯びている。著しい成長を示す韓国の格安航空会社(LCC)が相次いで日本路線に就航し、韓国の大手航空会社も地震後にストップしていた韓日路線を続々と再開している。さらに日本のLCCも韓日路線に初参入し、顧客誘致に乗り出している。日本路線は距離の割に運賃が高い上、飛行時間が短く、同じ機体を何度も飛ばすことができるため、燃料コストも節約でき、韓国の航空各社にとっては「ドル箱路線」だ。

 韓日路線をめぐる最近の競争で口火を切ったのは済州航空だ。LCC業界で先行する同社は、3月2日から仁川-名古屋線、同30日から仁川-福岡線に新規就航し、毎日1往復運航する。今回の就航を記念し、一部の座席を名古屋線で9万9000ウォン(約6800円)、福岡線で7万9000ウォン(約5500円)という特価で販売し、ライバル会社を緊張させている。同社のヤン・ソンジン常務は「今年は日本のLCCが韓国に進出するなど、競争激化が予想されるため、より積極的なマーケティングを展開しなければならない」と述べた。

 イースター航空も3月30日から仁川-大阪線に1日2往復就航する。韓日間で3路線を運航しているエアプサンと、昨年7月に札幌に就航したジンエアーも日本路線の増便を検討している。

 一方、大手航空会社は東日本巨大地震の影響でストップしていた日本路線を相次いで再開している。大韓航空は昨年下半期に大分、長崎、函館線の運航を再開した。搭乗率は大分、長崎(ともに73%)など九州路線で2010年下半期の60%台に比べ、4-6ポイント上昇した。

 アシアナ航空は昨年9月から仙台線を再開し、今年1月の搭乗率が昨年を上回る86%に達したことから、増便を検討している。

 大韓航空の関係者は「日本に向かう乗客数の回復はややスローだが、円高で韓国を訪れる日本人客が増え続けており、韓日路線は急速に安定を取り戻している」と指摘した。

 今年からは日本のLCCが相次いで韓日路線に参入し、競争がさらに激化する見通しだ。全日本空輸(ANA)が出資するピーチ・アビエーションは、5月から仁川-大阪線を就航予定だ。10月にはANAとエアアジアがそれぞれ67%、33%を出資するエアアジア・ジャパンが仁川、釜山と成田を結ぶ路線をスタートする。さらに、日本航空(JAL)とオーストラリアのカンタスグループ、三菱商事が昨年8月に設立したジェットスター・ジャパンも今年下半期の韓国就航に向け準備中だ。各社は韓日往復航空券1万ウォン(約690円)といった多彩なイベントを企画するなど、積極的な顧客誘致に乗り出している。だが、乗客の選択肢が広がる一方で、航空業界では過当競争による収益性の悪化を懸念する声も出始めている。



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