2012年2月9日木曜日

■ジェットスター、7月国内線就航 ドル箱路線で価格競争激化


ジェットスター、7月国内線就航 ドル箱路線で価格競争激化
http://www.sankeibiz.jp/business/news/120209/bsd1202090503000-n1.htm
2012.2.9 05:00

 日本航空やオーストラリアの格安航空会社(LCC)などが設立した「ジェットスター・ジャパン」は8日、国内線の就航を7月3日から開始すると発表した。成田空港を拠点に関西、福岡、新千歳、沖縄の各空港へ順次運航する。国内に参入する日系LCC3社は「ドル箱路線」の福岡、新千歳、那覇の各路線で競合することになり、価格競争が激化しそうだ。

 ジェットスターの当初計画では、国内線就航は今年12月までの予定だったが前倒しした。中国や韓国への国際線は、2013年中に就航する方針。同社の鈴木みゆき社長は「LCCのビジネスモデルで観光など新たな需要に応えたい」と述べた。

 LCC各社が描く主要ターゲットは、高速バスや新幹線を利用する「飛行機未体験者」だ。全日本空輸とマレーシアのLCCが設立した「エアアジア・ジャパン」や、全日空と香港の投資会社が設立した「ピーチ・アビエーション」も、成田、関西を拠点に旅客数の多い新千歳、福岡、那覇に便を飛ばすことを発表済み。成田-新千歳の場合、年間の旅客数は約29万人(2010年度)だが、羽田-札幌の利用客を奪って急増するのは必至だ。

 これに対し、格安運賃では先輩格のスカイマークは2014年度の国際線就航をにらみ、成田を拠点に今年3月までに新千歳、福岡など5つの新規路線を就航する。

 一部路線で980円の破格運賃を登場させ、ライバルの就航を前に顧客を囲い込む。

 競合路線について、航空経営研究所の赤井奉久所長は「数年のうちにLCC運賃が普及し、大手2社も追従せざるを得ない」と指摘する。体力勝負の消耗戦となりそうだ。(鈴木正行)
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 ≪日系LCC3社とスカイマークの主な競合路線≫
 成田-新千歳 ジェットスター、エアアジア、スカイマーク
 成田-福岡  ジェットスター、エアアジア、スカイマーク
 成田-那覇  ジェットスター、エアアジア、スカイマーク
 関西-新千歳 ピーチ、スカイマーク


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