2012年2月9日木曜日

■LCC(ローコストキャリア)の再編に中国の躍進


LCC(ローコストキャリア)の再編に中国の躍進
http://www.chinabusiness-headline.com/2012/02/21064/
2012/2/8Tweet!by

 国際航空運送協会(IATA)の予測では、アジアの航空旅客数は、2009年の6億4000万人から2014年には10億人へと1.5倍以上に増加し、今後も加速するとの見解である。急増を後押ししているのは、低価格の運賃を売り物にするローコストキャリア(Low-Cost Carrier)、LCCの参入だ。

 その一方、LCCで収益を上げることの難しさも今日浮き彫りになっている。韓国チェジュ航空は北九州/ソウル便を今年4月下旬から運休を決定。昨年7月から12月までの平均搭乗率は約75%と、搭乗率は好調であったが、値下げにより収益が悪化したことが運休の原因だという。

 韓国では、エアプサン(アシアナ航空系)、ジンエアー(大韓航空系)など大手航空会社系列のLCCが順調に業績を伸ばしていがその反面、ティーウェイ航空とイースター航空は経営難が続き、合併・買収の噂が常に話題に上がっている。

 そんな中、中国の格安航空会社で唯一、日本に乗り入れている春秋航空の王正華会長は「日本路線は“ドル箱”である。」と意欲を示している。さらに続けて、東日本大震災の影響は徐々に克服されているとした上で、「中国からの訪日客は2~3年内に年間200万人を突破するだろう」とも話している

 同社は上海を拠点に北京など国内線のほか、2010年には茨城に乗り入れて国際線に参入。
高松を加え、先月15日には佐賀に定期チャーター便も運航を開始した。上海から茨城への路線の料金は片道で最低4,000円からと話題を振りまいた。昨年3月の東日本大震災後、就航停止していたが、直後の4月1日にはいち早く路線を再開。中国の航空各社が日本便を減らす中、同社は11月に茨城便を週3往復から5往復に増やし、訪日観光の復活に貢献した。

 ニーズに応じた路線拡大で、北海道や南九州、(本州)西部の地方空港への就航を急ぐほか、東京、名古屋、大阪に乗り入れの方向で話を進めている。

 さらに興味があるのは、「日本に旅行会社で現地法人を置くほか、日本と韓国に合弁方式で格安航空会社を設立したい」と話していること。上海に加え日韓の3大拠点で、東アジア路線市場を開拓する強気の構えである。

 韓国・聯合(れんごう)ニュースはLCC業界の再編は近いとの観測記事を掲載したが、韓国国内での再編だけでなく、日本・中国も含め国境を越えた再編になる可能性もおおいにあるだろう。そして、その柱は中国のLCCかもしれない。


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