北京国際モーターショー、23日に開幕
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2012/04/20 07:57
今年の北京国際モーターショーは、23日のメディア向け公開を皮切りに、5月2日まで北京市の中国国際展覧センターで開催される。中国の国際モーターショーは北京と上海で毎年交互に行われ、注目度という意味では、既にデトロイト、フランクフルト、パリ、ジュネーブで行われる世界四大モーターショーに匹敵する。日本や韓国のモーターショーでは想像できないほど、世界の自動車メーカーの最高経営者も集結する。
ルノー・日産のカルロス・ゴーン会長は、ルノーの準大型セダン「タリスマン」を直接披露する。タリスマンは、ルノーサムスンが生産する準大型セダン「SM7」の中国向けモデル。ルノーサムスンはルノー・ブランドで中国市場に輸出を行う。トヨタの豊田章男社長、ゼネラルモーターズ(GM)のダニエル・アカーソン最高経営責任者(CEO)も会場で自ら新車をお披露目する予定だ。
中国人が望めば何でもする
世界のプレミアム乗用車のうち、販売台数が最多のBMWは、中国で「規模の経済」で勝負を懸ける戦略だ。既存モデルよりもホイールベース(前後の車軸の距離)が110ミリ長く、後部座席に余裕を持たせた設計で売り込む。BMWの新モデルは、中国で生産され、中国で限定発売される。中国の消費者は車体が長い車を好むことに対応した措置だ。BMWの中国市場での販売台数は昨年、前年比38%増の23万4000台に達した。
トヨタは自社の最先端技術を投入した環境対策車を公開する。トヨタはレクサス・ブランドを含め、約50モデルを出展するが、うち16モデルはハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、電気自動車となる。特に同社が中国に設けた研究開発センターが開発したハイブリッド・コンセプトカー(デモンストレーション用の試作車)が初公開される。
中国メーカーの「コピー」車種も
他社のまねをすることで有名な中国の地場メーカーは露骨だ。海外で話題になったモデルは何でもコピーする。
江淮汽車(JAC)はイタリアのスーパーカー、フェラーリに似たハイブリッド・スポーツカー「S11」を出展。華泰汽車は高級車ベントレーの外観をまねた「B11」「B12」を公開する。吉利汽車は、世界で最も安い自動車として知られるインド・タタの「ナノ」よりも安い「IG」を出展する。価格は300万ウォン(約21万4000円)ほどだ。
もちろん、中国の地場メーカーがコピー車種ばかりを出展するわけではない。奇瑞汽車(チェリー)は、自社生産のエンジンを搭載した新モデルを出展するほか、フォルクスワーゲンやGMと提携している上海汽車も自社ブランドの新モデルを公開する。
外資系合弁メーカーの中国向けモデルも勢ぞろいする。中国政府が外資と提携する地場の合弁パートナーに対し、ローカルブランドの発売を義務付けているためだ。
このため、日産は東風日産の「ヴェヌーシア」(中国名・啓辰)を、ホンダは広州ホンダの「理念」、GMは上海GMの「宝駿」、フォルクスワーゲンは一汽フォルクスワーゲンの「開利」、現代自動車は北京現代汽車の「首望」というブランドをそれぞれ投入している。
ルノーサムスン・双竜も進出
韓国メーカーは、中国だけで年間100万台以上を販売する現代・起亜自動車だけでなく、ルノーサムスン、双竜自動車も中国市場で活路を模索している。現代自動車は2010年7月に発売した新型アバンテの中国向けモデルを公開する。今回の発表会では、鄭義宣(チョン・ウィソン)副会長が自ら指揮する。双竜自は中国側パートナーを通じ、チェアマンの中国での販売に乗り出す。韓国の内需市場だけでは、チェアマンの販売に限界があるため、中国市場の開拓は欠かせない状況だ。ルノーサムスンも最近、韓国国内でSM7の販売が不振で、中国での挽回を狙う。
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