2012年4月3日火曜日

■韓国で治療する外国人患者、年30%増



韓国で治療する外国人患者、年30%増
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/04/02/2012040200956.html
2012/04/02 10:56 朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

今年は15万人の予想

米国人は検診、中国人は美容整形、日本人は韓国漢方が目的

肝臓がんと診断されたモンゴル人Aさん(34)=男性=は、モンゴルで数回治療を受けたが症状がよくならなかった。そうしたときに知人から「韓国は医療水準が高い」と聞き、昨年3月にソウル大学病院で肝臓移植手術を受けた。治療費は1億8000万ウォン(約1300万円)掛かったが、症状が改善したため満足している。

毎年30%以上も急増

外国人患者の積極的な受け入れは2009年に本格化し、韓国を訪れる外国人患者数は毎年30%以上も急増している。韓国を訪れた患者数は09年の6万201人から、10年は8万1789人へと35.9%増えた。韓国保健産業振興院では、11年の外国人患者数を11万人以上と見込んでおり(現在集計中)、そうなると10年に比べ34.5%以上の増加となる。今年は前年比36%増の15万人を目標としている。

患者の国籍別で見ると、米国が32.4%と最も多く、次いで中国19.4%、日本16.8%、ロシア7.7%の順だった。外国人患者は診療・治療費を1人当たり平均131万ウォン(約9万6000円)=10年の統計=払っていることも分かった。保健産業振興院は「重症患者3-4人で現代自動車のセダン『ソナタ』1台を販売したのとほぼ同じ経済効果がある。海外患者の受け入れはそれほど経済波及効果が高い」と話す。特に、心臓血管疾患などの重症患者が多いカザフスタン(378万ウォン=約27万円)、ロシア(297万ウォン=約22万円)、モンゴル(258万ウォン=約19万円)の患者は平均診療費が高かった。一方、韓方(韓国漢方)や皮膚科での診察・治療が多い日本の患者は、平均84万ウォン(約6万円)と最下位グループに属した。



「各国に合わせた戦略が必要」

 外国人患者の国別利用パターンについて調査したところ、米国人は検診、日本人は韓方や皮膚、中国人は美容整形、ロシア人は心臓血管・整形外科を多く利用することが分かった。

 外国人韓方治療の76%、皮膚科診療の35%が日本人患者だった。保健産業振興院国際医療開発チームのハン・ドンウ・チーム長は「日本人は観光旅行時に韓方によるはり治療や美容目的で手軽なしわ取り・美白・美顔術などを受けるケースが多い」と話している。

 外国人で美容整形手術を受ける患者の66%は中国人だった。韓流ブームの影響を受けた20-30代の若い女性が大半だ。同チーム長は「最近は中国人高齢者が観光を兼ねて検診を受けるケースも多い」と話している。

 米国人は検診や歯科の治療を受ける患者が多かった。保健産業振興院は「米国では医療保険システムを民間が担っているため、保険に加入していないと病院に行くのも難しく、外国で治療した方が安い。最近では韓国の医療レベルが知られるようになり、心臓血管疾患などの重症患者も増え始めた」と話している。

 ロシアではウラジオストクなど極東地域からの患者が多く、寒さが厳しいことから心臓血管疾患・股関節やヘルニアなど整形外科手術の患者が多いのが特徴だ。特に、釜山を訪れる外国人患者の35%がロシア人で、最も大きな割合を占めている。


キム・ミンチョル記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版




0 件のコメント:

コメントを投稿