■日本企業のウェブサイト、中国のユーザーはこう見ていた！

日本企業のウェブサイト、中国のユーザーはこう見ていた！
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0427&f=column_0427_015.shtml
2012/04/27(金) 10:23
 
　先日、上海の協力会社と共同で、日系企業数社の中国語ウェブサイトについての好感度やユーザビリティに関する調査を行いました。評価した項目は下記の通りで、1（最低）～5（最高）で採点してもらいました。

・エンターテイメント性
・レイアウトの良さ
・ナビゲーションの分かり易さ
・全体的な好感度
・商品とサイトの雰囲気が合っているかどうか
・検索機能の使い易さ
・文字情報の分かり易さ
・時代に合っているかどうか
・そのユーザーにとって役に立つかどうか

などです。以下に各社の結果と、抜粋したコメントを紹介します。

　A社（メーカー／小売り）

　調査参加者からのコメント抜粋

・整然としていてよい
・写真が地味
・探している物にたどり着くのが非常に大変
・退屈
・あまり魅力的ではない

　B社（化粧品メーカー）

　調査参加者からのコメント抜粋

・写真がとてもクリアで詳細写真も多くてよい
・商品説明の文章が簡素すぎる
・ぱっと見の印象がとてもよい
・検索機能が使いづらい

　C社（住宅設備機器メーカー）

　調査参加者からのコメント抜粋

・色のトーンも商品と合っていてとてもよい
・文字での説明の多いサイトよりもこういうサイトが好きです
・写真もクリアでとてもよい。心地よくて温かい気分になる
・落ち着き過ぎている
・サイトと商品がとてもマッチしていてよい
・情報へのアクセスがし易い

　今回調査対象として選んだのはいずれも、有名企業で中国での知名度も高いところばかりです。デザイン、規模とも充実していますので、調査結果も総じて高いポイントをつけています。

　そんな中でも、企業により明確な差が出た部分もあり、コメントの中には参考になるものも多いと思います。この記事には入れませんでしたが、あるメーカーのサイトでは、もっと女性を意識した作りにして欲しいという要望もありました。

　調査で目立ったのが、空間に対する感じ方の違いです。日本企業のウェブサイトには、空間を活かしたシンプルで洗練されたものが多くみられます。これに対する中国人ユーザーの認識は、ばらつきがあるものの、寂しいとか、退屈と感じる方が多いのが特徴です。中には、洗練されていて良い、と答えるユーザーもいますが少数です。

　中国向けにウェブサイトを制作する際には、この部分に関して特に考慮してデザインの方向性を決めていくことをお薦めします。