京都文化交流ビューローが新部暑 外国人客 誘致作戦
http://www.kyoto-np.co.jp/economy/article/20120425000142
【 2012年04月25日 22時40分 】
京都文化交流コンベンションビューロー(京都市中京区)は、外国人観光客を京都に呼び込むインバウンド事業に乗りだした。従来の国際会議の誘致に加え、本年度から市所管の国際観光団体を合併して専門部署を創設。海外の訪日客動向について観光業界に情報提供するほか、国際的な観光プロモーションを担う。
ビューローは京都市や京都府、京都商工会議所などが設立し、補助金とホテルなど賛助会員の会費で国際的会議、学会などの誘致、支援を手掛けてきた。国際集客と一体的に進めた方が効果的として、会員企業の重複がある京都国際観光客誘致推進協議会を4月から吸収合併。新たにインバウンド課を新設し、広告代理店や旅行会社の出身者ら5人を増員した。市が海外8カ国・地域に設けた観光事務所運営も受託した。
24日にはインバウンド事業の第1弾としてホテルや旅館関係者ら約100人を集めて海外情報拠点市場説明会を開いた。海外事務所の担当者が「若者の個人旅行市場が急成長している」(中国)、「20~30代女性は日本のファッションに関心が高い」(台湾)、「旅行会社が京都を主要目的地にした宿泊プラン販売を始めた」(韓国)と報告した。
震災後の回復が遅れている欧米の担当者も「原発事故後の懸念と円高で依然敬遠ムードだが、潜在需要は高い」(仏)とし、富裕層呼び込みや本物の体験ができる魅力発信の必要性を呼びかけた。
ビューローは中国・上海が開催地の富裕層向け旅行商談会「ILTMアジア」の誘致を目指し、6月に商談会の参加社を招いた視察ツアーを組んで京都をアピールする予定だ。山内秀顯専務は「京都の観光事業者により役に立つ情報を提供し、行政と協力して海外拠点を強化していきたい」と話す。
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