2012年4月20日金曜日

■盛り上がるクルーズ人気、海外旅行の新たなスタイル


盛り上がるクルーズ人気、海外旅行の新たなスタイル
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0420&f=column_0420_021.shtml
2012/04/20(金) 13:06

2012年の旅行トレンド--阪急交通社に聞く(1)

  2012年は国内外ともに、旅行のニーズが高まっている。昨年は東日本大震災と原発事故に伴う電力不足などの影響で旅行を控える傾向が強かっただけに、その反動も現れているようだ。

今年の国内・海外旅行のトレンドを阪急交通社に聞いた。「海外旅行の新しいスタイルとしてクルーズ(客船による観光旅行)の人気が高まってきているのです。日本は今までクルーズ人口の伸びは少なかったのですが、それは先入観によるものだったのです。クルーズは潜在的な需要は十分あるものの“クルーズは旅費が高額”“富裕層の旅行スタイル”という先入観が強かったのですが、最近、クルーズ商品の品揃えも増え、通常の海外旅行と変わらない金額で高い満足が得られ、しかも快適に移動も出来るといういいこと尽くしの旅であるということを実際に体験し、クルーズリピーターやクルーズファンが着実に増えてきている状況なのです」という。

――海外旅行のスタイルとして、クルーズに人気があるようですが、いかがですか?

  クルーズは、海外旅行だけではなく、国内旅行でも人気があります。国土交通省がまとめた「2010年の我が国のクルーズ等の動向について」という調査があるのですが、その資料によると、2010年にクルーズを楽しんだ日本人は約18万8000人で、2009年比13%増になっています。外航クルーズ利用者は約10万2000人、国内クルーズ利用者が約8万6000人です。

  2000年以降では少ない時は14万人(2003年)、ピークは21万5900人(2000年)になっています。世界のクルーズ人口は1千数百万人といわれていますので、日本人のクルーズ人口は日本の経済規模などから判断すると、非常に小さく、今後は、急速に成長する市場と言えます。

  実際に、これまでクルーズをご案内したお客さまには、通常の旅行よりも「通常の旅行よりも快適で楽しく、旅費もお得でびっくりした」という感想をもたれる方が多く、次回もリピーターになってクルーズツアーに参加していただいています。

――クルーズというと世界一周の旅のように、高価なイメージがあるので、一般には縁遠いのではないでしょうか。

  たしかに、みなさんがクルーズという言葉でイメージされるのは、飛鳥IIやクイーン・エリザベス号に代表されるような豪華客船での船旅だと思うのですが、実は、様々なタイプのクルーズがあります。

  クルーズ船には一般に、カジュアル船、プレミアム船、ラグジュアリー船という区分があって、クイーン・エリザベス号などはラグジュアリー船に分類される最高ランクの船です。そのような大型豪華客船での長期にわたる船旅は1人で100万円以上の旅費になりますが、カジュアル船では海外まで航空機を利用したフライ&クルーズで10万円台からとさまざまなクルーズがあります。フライ&クルーズは往復の航空機代も入っての価格です。また、船旅では旅費の中に、食事や船内のプール、ジムなどの設備利用、マジックショーなどエンターテイメントの参加費用などが含まれていることが一般的ですから、一般の旅行と比較してクルーズはお得な旅のスタイルです。

  最近では、船会社が中古客船を買い取って、設備や内装などを新しくして再就航させることによって従来よりも割安な価格でクルーズを提供するなど、クルーズのプランが多様化しています。このように様々なクルーズプランが揃ってきたことによって、今後のクルーズ需要の拡大が期待されています。

  また、当社では博多阪急百貨店とタイアップして、クルーズのディナーで着る服装をアドバイスするセミナーを開くなど、クルーズに関する情報提供も積極的に行っています。船ごとにドレスコードがあるので、初めての方には戸惑いもあるかと思いますが、事前に船内での過ごし方についての情報があれば、安心して船の旅をお楽しみいただけると思います。

――クルーズの旅行先として人気があるのは?

  ヨーロッパ(エーゲ海、地中海、黒海)、アラスカ、カリブ海の3ヵ所が世界の3大クルーズエリアといわれています。中でも地中海クルーズは人気が高いです。当社では広島空港からアテネへ航空機をチャーターしてのエーゲ海クルーズを規格しました。広島支店の開設40周年記念で企画した旅行ですが、エーゲ海クルーズを目的にした旅行の募集によって、飛行機がチャーターできるくらいの方々に応募していただけるのです。それほど、クルーズに関する関心が高いということをお分かりいただけると思います。クルーズ旅行を実際経験し、楽しんでみることで、クルーズの魅力、醍醐味に触れることができるでしょう。



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