2012年4月22日日曜日

■楽天、中国のオンラインモールから撤退


楽天、中国のオンラインモールから撤退
http://jp.wsj.com/World/China/node_430426?mod=MostPopularBlock
2012年 4月 21日  8:41 JST

 【北京】ネット通販日本最大手の楽天は20日、中国の検索エンジン最大手、百度(バイドゥ)と提携して立ち上げた中国のオンラインモールから5月末で撤退することを明らかにした。過酷な競争と予想を下回る業績を撤退理由として挙げている。

   今回の決定は、中国の電子商取引で圧倒的なシェアを持つ阿里巴巴集団(アリババ・グループ)と競っている百度にとって痛手となる。中国インターネット業界で巨大なシェアを持つ両社の間では、アリババの電子商取引サイトである「淘宝網(タオバオ)」に対抗して百度が「有口阿(YOUA)」を発表した2007年から競争が激化。アリババは百度の検索エンジンが同社サイトの商品を検索できないようにしたほか、百度に対抗してオンラインショッピング用の検索エンジン「一淘網(eTao)」を導入した。

 百度の広報担当者、ベティ・ティアン氏は、同社が楽天取締役会の撤退決定通知を受け取ったことを確認したが「この後どうするかはまだ検討中」とし、「目下の課題は中国国内の合弁会社従業員への対応」と述べた。合弁会社の従業員数は約50名という。

 百度は検索では優位に立っているが、オンラインショッピングでは出遅れており、依然として淘宝網が圧倒的なシェアを誇っている。モルガン・スタンレーによると、2011年の中国全体の小売売上高のうち、金額ベースで淘宝網の取引高は3%を占めたという。ただ、百度も売り出しなどの情報が得られるディール検索サービスなど関連商品ではある程度成功を収めている。

 楽天は、子会社株式と中国資産の減損処理を1-3月期に行う予定としているが、今年の決算への影響は軽微とみている。同社は2010年10月から中国に進出しており、累積投資額は8億6000万円に上る。

記者: Hiroyuki Kachi、Paul Mozur



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