2012年5月5日土曜日

■「米国教育機構が選んだ中国の高校ベスト50」は捏造


「米国教育機構が選んだ中国の高校ベスト50」は捏造
http://j.people.com.cn/94475/7808088.html
 「人民網日本語版」2012年5月4日

 中国のネット上に最近「米国教育機構が選んだ中国の高校ベスト50」と題する書き込みが登場、話題になっている。筆者が確認したところ、このランキングを作成したのは米メリーランド大学を退職した元准教授で、このランキングは「4、5人の学生と一緒に3、4時間で仕上げたもの」とし、「真実とは異なる」ことを強調。現在、同投稿はすでに削除されている。中国紙「広州日報」が報じた。

 ▽大学進学率の高い高校がランキング漏れ

 ネット上で実際に検索してみると、同ランキングはすでに何度も転送されていた。ランキングには、北京市の高校が最も多く選出され10校、上海や山東省、遼寧省などの高校も何校か入っていた。
 
 ただ同ランキングが投稿されてから、ネットユーザーらからは「50校のうちのほとんどが、海外に留学するチャンスのある学生が多く通っている高校で、お金持ちが通う高校ばかり。普通の高校に通っている学生にとっては想像もつかない」、「中国の高校は授業の中心である『大学受験』を避けては通れないのに、大学進学率の高い高校のいくつかがランキング入りしていない。一体何を基準に評価しているのか」などと疑問を呈する声が多く寄せられている。

▽ランキングは元准教授らが遊び心で作成したもの
 
 元准教授が「適当に作成した」と認める同ランキングは、「Compulife研究所」というアカウントから投稿されていた。しかし、筆者が確認したところ、元准教授本人が開設したアカウントで、ある米国在住の記者によると、同研究所には現在元准教授以外にはだれも所属していない。

 元准教授によると、「以前に中国の高校生に関係した交流・活動に従事したことがあり、昨年7月、中国人留学生4、5人と3、4時間で仕上げた」。

元准教授らが選んだ中国で最もいい高校のベスト20は以下の通り。(以下、中学=高校または中高一貫校に相当)(編集KN)


 1.華中師範大学第一附属中学(湖北省武漢市)
 
 2.中国人民大学付属中学(北京市)
 
 3.華東師範大学第二附属中学(上海市)
 
 4.天津南開中学(天津市)
 
 5.ハルビン市第三中学(黒竜江省ハルビン市)
 
 6.西北工業大学附属中学(陝西省)
 
 7.重慶南開中学
 
 8.東北師範大学附属中学(吉林省長春市)
 
 9.成都第七中学(四川省成都市)
 
 10.華南師範大学附属中学(広州市)
 
 11.武漢鋼鉄集団公司第三子弟中学(武漢市)
 
 12.上海中学
 
 13.南京外国語学校
 
 14.湖南師範大学附中(湖南省長沙市)
 
 15.湖北省黄岡中学
 
 16.河北省衡水中学
 
 17.石家庄市第二中学(河北省実験中学)
 
 18.江西省臨川第一中学
 
 19.江蘇省啓東中学
 
 20.長沙第一中学



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