2012年5月21日月曜日

■日本人は「キリギリス」の才能を持つ「アリタイプ」


日本人は「キリギリス」の才能を持つ「アリタイプ」
http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2012-05/20/content_25426390.htm
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年5月20日

Record Japanサイトの報道によると、皆が子供の頃から良く知っている童話に「アリとキリギリス」という話がある。「アリは夏の間一生懸命働き、食べ物を貯めて冬に備える。一方で、キリギリスは楽器を演奏しながら歌ってばかりいて、冬に凍死しそうになる」と言う内容だが、実はどの国の国民にも少なからず「アリ」や「キリギリス」のような特徴があるものだ。

真面目で勤勉な「アリタイプ」の人はドイツや北欧諸国でよく見かける。真面目に仕事をして、一生懸命貯金をする。集団行動が得意で、余り人生を謳歌出来ていないように思える。反対に、夏を思う存分楽しむキリギリスは、スペインやイタリアなどの南欧諸国の人々を思わせる。歴史的な伝統と自然環境から培われた才能によって、彼らは美術・建築・音楽・ファッション・グルメで遺憾なく才能を発揮し、世界の流行をリードする。

日本はドイツと似ており、「アリタイプ」の国である。人生の醍醐味を味わうことこそ十分に出来ていないが、勤勉に仕事をし、努力を積み重ねている。イノベーションをする能力は余りないかもしれないが、高品質の製品を大量生産することに長けており(例えばホンダ自動車など)、日本は製造業の量産は群を抜いて優れており、国民生活もそれにより潤っている。日本人の「アリ気質」は富裕層(資産100万米ドル以上)の人数にもいくらか反映されている。富裕層の人数で世界トップ4にランクインしている国は、順にアメリカ(310万4000人)、日本(173万9000人)、ドイツ(82万4000人)、中国(53万5000人)である。しかし、人口の割合から見ると、アメリカは100人に1人、日本は73人に1人であるため、日本こそお金持ちが最も多い国なのだ。

しかし、日本の長所は「アリ」のようにこつこつと貯蓄することだけでなく、常識を破って時には「キリギリス」のような長所を発揮することもある。例えば、江戸時代の浮世絵から今日の漫画文化まで、日本は世界の文化に大きな影響を及ぼしている。日本料理も幅広く知られ、お寿司や天ぷらなどの日本食は世界各地に普及している。つまり、日本の伝統芸術と現代文化も大きな功績を残しているということだ。

もちろん、日本の社会では様々な問題がまき起こっており、そのために多くの日本人が悲観的になり消極的になっている。そのために「アリ」となって、将来の「厳しい冬」に深刻な不安を抱えているのだ。しかし、人は「キリギリス」のように積極的に人生の目標を高めるべきである。日本には整えられた社会保障制度もあり、個人が積極的に奮闘するのにとても有利な環境である。

今、世界で最も成功している企業といえば、アップルだ。アップルの成功の秘訣は、常に「キリギリス」タイプの人々がイノベーションし、「アリタイプ」の人々(東南アジアの人が主)に生産と製造を任せているところだ。



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