2012年6月9日土曜日

■別府市の観光客数「激減」 観光庁新基準で


別府市の観光客数「激減」 観光庁新基準で
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO42364310Y2A600C1LX0000/
2012/6/9 6:09 日経Web

 大分県別府市は8日、観光庁が定めた全国共通の新基準に基づいて初めて作成した2010年度の観光統計を発表した。観光客数は793万人となり、同市の従来基準による10年(暦年)の観光客数約1400万人を大幅に下回った。同市は基準変更で「実数により近くなった」とみており、従来の数字は大幅に“水増し”されていたことが明らかになった格好だ。

 観光客数など観光統計は従来、地方自治体が独自の方法で調査・集計していたため、比較できなかった。そこで観光庁が都道府県向けに新しい推計方法を定め、各県は10年度以降、順次新基準での作成に移行している。

 市町村向けの共通基準はないが、別府市は都道府県の新基準に準じて従来の集計方法を見直した。観光客数は交通機関の利用者数を基に推計する方法から、有力観光施設の入場者数を基に推計する方法に変更。宿泊者数の推計方法も変えた。

 その結果、10年度の宿泊者数は232万人、日帰り客と合わせた観光客数は793万人となった。従来の方法で推計した場合、10年の宿泊客数は約400万人、観光客数は過去最多の約1400万人だったが、推計方法の変更で“激減”してしまった。

 基準変更で過去のデータとの比較は困難になるものの、同市は「実態に近くなるので、より有効な観光政策の実施につながる」と話している。



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