野田首相の内閣再改造 「最後の懸け」は望み薄い=中国
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0607&f=politics_0607_020.shtml
2012/06/07(木) 18:07 サーチナ
日本では首相交代、内閣改造が常態化している。就任から半年以上が経過した野田首相は4日、第2次内閣改造を行った。自らの「政治生命」をかけた「最後の懸け」がどうなるかはまだわからない。中国網日本語版(チャイナネット)は「最後の懸け」の望みは薄いと報じた。以下は同記事より。
今回の内閣改造は、消費税増税法案の成立に向け、野党の支持を取り付けるのが唯一の目的だ。野田首相が言うように、改造の目的は内閣の機能強化で、消費税増税を柱とする社会保障と税の一体改革関連法案の今国会成立に向けた環境整備の一環だ。
反対派との対立のなかで、野田首相は意気込みを十分に示したが、今度は自民党がそれを受けとめるかどうかにかかっている。
増税法案は野田首相の「命門」といえる。2011年9月の就任以来、野田首相は消費税増税を柱とする社会保障と税の一体改革を内閣の核心任務としてきた。それもそのはず、少子高齢化が日々深刻になるにつれ、政府の財政負担は重くなる一方だ。
こうした改革をしなければ、社会保障制度の持続は難しく、経済復興などありえない。その血路を開くため、野田首相の政治生命も増税法案に懸けられた。
日本では首相交代、内閣改造が常態化している。就任から半年以上が経過した野田首相は4日、第2次内閣改造を行った。自らの「政治生命」をかけた「最後の懸け」がどうなるかはまだわからない。中国網日本語版(チャイナネット)は「最後の懸け」の望みは薄いと報じた。以下は同記事より。
ただ、野田首相は自らの情勢をコントロールする能力を買いかぶったようだ。今回の賭けもあまりに軽率といえる。増税法案を提出するや、与党内部がまず混乱した。党内最大グループを率いる小沢一郎元代表は100人近い議員とともに国民の負担を重くするとして増税法案にはっきりと反対した。
党内の団結を保つため、小沢派の支持を取り付けようと、野田首相は小沢元代表と繰り返し協議したが、結局支持は得られなかった。そして目的を達成するため、最大野党の自民党と協力するほかなくなった。
民主党内が混乱し、野田首相は前後から攻め立てられ、自民党などの野党は攻勢を強めている。野田首相が今回問責決議を受けた閣僚を自主的に交代したのは野党の要求に応じたといえるだろう。野田首相にとってこれはかろうじて虫の息をつなぐ「最後の希望」でもある。
日本では首相交代、内閣改造が常態化している。就任から半年以上が経過した野田首相は4日、第2次内閣改造を行った。自らの「政治生命」をかけた「最後の懸け」がどうなるかはまだわからない。中国網日本語版(チャイナネット)は「最後の懸け」の望みは薄いと報じた。以下は同記事より。
ただ、野田首相の「取引」が実現するかは大きな疑問が残る。自民党のねらいは数人の閣僚交代ではなく、民主党を引きずり降ろし、3年前の屈辱を晴らすことにあるだからだ。
自民党からすれば、問題閣僚の交代は当然のことで、増税法案の成立についてはまず国民の意見を問うべき、つまり衆議院を解散して総選挙を行うべきだという意見だ。自民党の報復の決意を甘く見てはならない。民主党政権の初日から自民党は政権復帰を煮詰めてきた。大地震や原発事故でさえこの考えに影響を与えなかった。
内閣改造、閣僚交代は日本の首相が自らを守る「切り札」となっている。しかし「切り札」を使い過ぎるとその効力が衰える。野田内閣の支持率はすでに20%まで落ち込んでいる。
2012年初めに行われた第1次内閣改造は効果があらわれなかった。今回もおそらく効果は期待できないだろう。6月21日までの国会会期末が近づくにつれ、野田首相の退陣が現実のものとなるかもしれない。
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