日本車の人気急落、韓国車より安値に 韓国
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2012/07/05 12:42 朝鮮日報
ホンダの韓国法人、ホンダ・コリアは7月に入り、中型セダンのアコードを最大で500万ウォン(約35万円)値引きして販売している。今年に入り、月間販売台数が100台余りにまで落ち込んだ上、年末に新型モデルへの切り替えが予定されているため、事実上の在庫処分に突入した形だ。値引き後のアコード(排気量3500CC)の価格は3620万ウォン(約255万円)で、同クラスの現代グレンジャー(3300CC)の4348万ウォン(約306万円)に比べ728万ウォン(約51万円)安い。
新モデルへの切り替えを控えているとはいえ、自動車大国・日本の有名ブランドの乗用車が韓国の国産車をこれだけ下回る価格で販売されたことはかつてなかった。2009年時点で、アコード(3500CC)は4540万ウォン(約319万円)、グレンジャー(3300CC)は3525万ウォン(約248万円)で、アコードが1000万ウォン(約70万円)以上高かった。かつては消費者の間に「値段が高くても、国産車より品質が良いに違いない」という期待があり、日本車の販売台数は現在の2倍以上あった。
韓国日産も最近、主力モデルのアルティマの価格を3-4年前に比べ最大で9%値下げした。2500CCモデルは09年時点の3690万ウォン(約259万円)から3370万ウォン(約237万円)に、3500CCモデルは3980万ウォン(約280万円)から3690万ウォン(約259万円)にそれぞれ値下げされた。新モデルを旧モデルより安く販売するケースも見られる。韓国トヨタ自動車が今年初めに発売した新型カムリの価格は3390万ウォン(約238万円)で、旧型モデルに比べ100万ウォン(約7万円)安く設定された。韓国の国産車の場合、新モデル発売時に値上げを行うのが一般的で、カムリの価格設定は対照的なものだ。現代グレンジャーは、09年に比べ、価格が20%も上昇した。
日本車は米国など主要市場では韓国の現代・起亜をリードしている。日本車が韓国市場でのみ苦戦する最大の要因は、韓国でのブランド力が低いためだ。トヨタは2010年に世界的なリコール(回収・無償修理)騒動を起こし、「日本産」のイメージに傷を付けた。また、米国でソナタなどの韓国車がカムリやアコードに対抗できている事実が知られるようになり、消費者の日本車に対する人気ぶりに陰りが見られるようになった。
欧州ブランドは、現代・起亜自の弱点であるディーゼル車分野を集中攻略しているが、日本車は韓国車と比較して、明らかに優位な点を示せずにいる。韓国トヨタ関係者は「昨年1800CCのカローラを輸入した際、月150台の販売を見込んだが、結果は月3台しか売れなかった。ありふれた車では韓国市場を攻略できないという教訓を得た」と語った。韓国日産は昨年、346億ウォン(約24億3000万円)の営業赤字を出した。
韓国輸入車協会のユン・デソン専務は「日本メーカーにとって、韓国は大きな市場ではないが、現代・起亜自のお膝元であるため、絶対に放棄できない市場だ。価格や品質で明らかな優位に立てないため、小型スポーツカー、多目的車などのすき間市場にモデルを投入したり、自由貿易協定(FTA)による恩恵を受ける欧米産車を導入したりして、日本メーカーが反撃に乗り出すとみている」と述べた。
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