2012年7月23日月曜日

■【コラム】 中国人観光客を取り込め:来訪目的に基づくセグメントの違い


【コラム】 中国人観光客を取り込め:来訪目的に基づくセグメントの違い
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0723&f=column_0723_035.shtml
2012/07/23(月) 10:35
       
 前回のコラムからずいぶんと時間がたってしまい、大変失礼いたしました。今回からは中国人観光客を集客するための具体的なアプローチについて考えていきたいと思います。

 日本で大量の消費を行う中国人については、「中国人観光客」という言葉で一括りにされているところがありますが、効果的な集客のためには、彼らの「来訪目的」および「入国ビザの違い」によってアプローチの方法を変えていかなければなりません。

 例えば、観光ビザには、団体観光ビザと個人観光ビザ、沖縄数次ビザのほか、2012年7月から導入された東北3県数次ビザがありますが、団体観光ビザで訪日する中国人客は日本滞在中の日程が予め決められているほか、初めての訪日であるケースが多く、参加者は中流層が中心となります。

 また、個人観光ビザは日本国内で自由な行動が可能ですが、「一定の職業上の地位及び経済力を有する者」という条件が付与され、申請の時点で審査が行われるため、団体ツアー客に比べて裕福な層が中心となります。個人観光ビザで訪日する中国人客は、日本旅行のリピーターであるケースや、日本以外の海外旅行を何度も経験しているケースも多くなり、日本での消費に対しても非常に理性的であることが特徴です。

 そのほか、観光ビザ以外にも商務ビザおよび公務ビザなどがあり、前者は展示会や見本市、各種会議、研修や商談などのビジネスを目的として訪日する場合に発行されるビザで、後者は政府関係者に対して発行されるビザとなります。

 これらのビザで訪日する中国人客は非常に裕福でありながらも、滞在スケジュールが過密で、買い物をしたくても充分な時間を確保することが難しいケースが多く、消費ニーズとしては帰国後に関係者へ贈答品として配る土産物などが挙げられます。

 このようにビザの種類と訪日目的によって、中国人客のセグメントは大きく異なってくるため、中国人客の集客に向けたアプローチを行うにあたり、まずはどのセグメントをターゲットとすべきかを決定する必要があるのです。次回はセグメントごとのアプローチについて深掘りしていきたいと思います。



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