2012年7月3日火曜日

■日本人観光客、南大門で値引きを要求したところ


日本人観光客、南大門で値引きを要求したところ
http://japanese.joins.com/article/837/154837.html?servcode=400&sectcode=400
2012年07月03日15時31分 [ⓒ 中央日報]

 2日から導入された「南大門市場価格表示制」で、価格表示が義務付けられた。南大門市場の様子。   2日午後、ソウル南大門(ナムデムン)市場。 日本人観光客の広瀬さん(56、女性)は スカーフを2枚購入するから値引きしてほしいと要求した。 店を経営するチェ・ミギョンさん(43、女性)は表示された価格通りに1枚5000ウォン(約350円)ずつ、2枚で1万ウォンだと繰り返し話した。 この日初めて始まった「南大門市場価格表示制」によるハプニングだ。 「南大門は値段交渉がおもしろい」という情報をあらかじめ入手して来た観光客と、「最低価格を表示しているため値引きはできない」という店側の間で悶着が生じた。

  南大門市場にはこの日から価格表示制が適用された。 不当な金額を要求するという外国人の声を受け、中区庁が価格表示を義務づけた。 これを守らなければ最高1000万ウォンの罰金が科される。

  価格表示制の初日、多くの観光客が集まる南大門市場の中央通路では、半分以上の店が価格を表示していた。 ここで女性衣類を販売する・キム・ジョンスクさん(58、女性)は「商品の種類があまりにも多いので、3日前から値札を準備して価格を表示した。表示しておくと自分も楽で、外国人の客も安心している」と話した。

  韓国語が分からない外国人観光客は歓迎している。 シンガポールから来たデリク・チェンさん(36)は「同じTシャツなのに、ある店では1万ウォン、別の店では7000ウォンを言われた」とし「韓国語が分からないと思って商人が好き勝手に値段をつけているようだが、価格表示制が定着すればこういうことはなくなるだろう」と語った。

  価格は表示されたが、表示方法はさまざまだ。 すべての商品に価格をつけた店がある一方、各種財布の上に「2万-5万ウォン」と幅広く表示している店もある。

  中央通路から入り込んだ路地では価格を表示している店は少なかった。 男性衣類を販売しているイ・スンテ(60)さんは「ズボン、シャツ、ジャケットなど種類があまりにも多くて、一つひとつ価格をつけることはできない」と話した。 水参(高麗人参)を販売している商人は「価格は毎日変わるのに、その度に価格表を取り替えることは大変だ」と不満を表した。

  価格表示制の指導に入った中区庁の公務員と商人の間でも言い争いがあった。 ある商人は、「価格を表示するべきだ」と言う公務員の言葉に対し、「私の店で販売する海苔と高麗人参は贈り物用なので価格をつけることはできない。 価格を表示すれば、みやげを買いに来る外国人が嫌がる」と抗議した。

  また商人は「値段交渉のおもしろさ」という伝統市場の魅力が消えることを心配した。実際、日本で配布される韓国観光ガイド冊子には「ピッサヨ、カッカジュセヨ(高い、割り引きしてください)」という言葉が南大門市場の必須会話として紹介されているほどだ。

  価格表示制で値引きがなくなれば、観光客も減るのではと商店側は心配している。 これに対し中区庁のイ・ムンジャ消費者保護チーム長は「定価制ではなく価格表示制なので値引きは可能」と述べた。 しかしまだこうした原則がきちんと伝わらず、値引きがない「定価制」の考えている商人がほとんどだ。 施行初期に混乱を招いた原因だった。 一部の商人は値引きの代わりにサービスを付けようと、小さな海苔の包装を別に準備していた。

  南大門市場には以前から価格表示をしてきて店もある。 衣類を販売しながら15年前から価格を表示してきたカン・ウスさん(57)は「価格をはっきりと示しているので、顧客が信頼してまた来てくれることが多い」と話した。 2日にここで衣類を購入したユ・グンスンさん(52、女性)氏「製品に自信があるからここ南大門で価格を表示していると考えて、値引きは要求しなかった」と話した。



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