2012年7月7日土曜日

■まちおこしへ「かっぱ館」 フィギュア1271点公開 高知


まちおこしへ「かっぱ館」 フィギュア1271点公開 高知
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kochi/news/20120705-OYT8T01244.htm
(2012年7月6日  読売新聞)

 全国のフィギュア愛好家の熱い視線を集めている四万十町に、新たにファンの心をつかむ施設が誕生した。同町打井川に7日オープンする「海洋堂かっぱ館」。その名の通り、カッパをモチーフにした造形作品が館内を埋め尽くす。最後の清流・四万十川に〈現代のカッパ伝説〉をつくり、まちおこしにつなげるのが狙い。発案した館長の宮脇修さん(84)は「妖怪の聖地として、自然とともに観光の目玉になれば」と意気込む。

 かっぱ館は木造3階建て約350平方メートル。四万十川の支流沿いに建ち、クリーム色の土壁に紺ぺきの屋根、船のへさきに似た外観が目をひく。町内産の杉をふんだんに使っており、館内に入ると木の香りが漂う。

 宮脇さんは、世界的なフィギュアメーカー「海洋堂」(大阪府門真市)の創業者。昨年7月、廃校となった町内の小学校体育館を改装して同社製品を展示する「海洋堂ホビー館四万十」を開設し、1年で入館者9万人超の人気施設に育てた。

 そんな宮脇さんが「清流をカッパのフィギュアで埋め尽くしたい」と、2009年に「四万十川カッパ造形大賞」と銘打ったコンテストを創設。全国のファンから3年間で寄せられた1271点を公開しようと考え、ホビー館の北約2キロの川沿いを建設地に選んだ。

 5日は地元住民向けに内覧会を開催。とがった口にギザギザのついた頭頂部の皿というイメージ通りの造形に加え、宇宙人を思わせる姿や「骨格標本」など独創性あふれる作品がショーケースに並ぶ。

 素材も紙粘土や木など様々で、皮膚の質感など細部を入念に表現したものや、キャンドルといった愛らしい作品も。近くの農業秋田福義さん(67)は「立派なカッパばかり。たくさんの人に訪れてもらい、町がにぎやかになれば」と期待していた。

 7日は午後1時開館。入館料は一般500円、小中学生300円。問い合わせはかっぱ館(0880・29・3678)。



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