激闘90分、なでしこに雪辱-米国、五輪女子サッカーで3連覇
http://jp.wsj.com/japanrealtime/blog/archives/13194/
2012/8/10 10:17 きょうのWSJ日本版より
リベンジには1年ちょっとの期間と胃の痛むような90分の激闘のドラマが必要だったが、米国サッカー女子代表チームはついに日本に雪辱を果たした。
今回のロンドン五輪をベンチスタートしたカーリ・ロイドがこの日の決勝では2ゴール入れ、米国が日本を2-1で破り、五輪3連覇を成し遂げた。
終盤ではGKのホープ・ソロが8ヤード先からの日本のシュートをダイビングしてセーブし、米国の1点リードを守り切った。五輪サッカー女子の試合で史上最高の8万0203人の観客が詰めかけたウェンブリー競技場で、米国は、昨年のワールドカップ・ドイツ大会決勝で手痛い敗北を喫した日本へのリベンジとして十分な勝利となった。
後半9分、ロイドが決勝点となるこの日2度目のゴールを決めた。4年前の五輪北京大会の決勝でも勝負を決めたのはロイドだった。30歳のロイドはピッチ中盤からこぼれ球を拾い、ドリブルで30ヤード進んで日本のディフェンスラインを突破。ペナルティエリアの隅から放った鋭いシュートはゴール左端へ突き刺さった。
昨年のW杯ドイツ大会では、米国は決勝で日本を圧倒していたが、最後の最後にPK戦で敗れた。この日の五輪決勝もこれと大きく異なるところはなかったかもしれない。日本チームは、体力的に強くて速く、そして運動能力も上回る米国チームをまごつかせた。日本はボールを足元で自由に操り、ブラジルスタイルのヒールパスを繰り出し、正確なセットプレーでゴールを脅かした。
それに日本チームは、諦めようとしなかった。サッカーでは2-0のリードは最も危険だ。実際、2点リードされた日本は後半18分、怒濤(どとう)の反撃に出て相次いでシュートを浴びせ、最後は大儀見優季がゴール前でこぼれたボールを押し込み、1点を返した。ゴールの瞬間、何千人という日本のファンが狂喜し、日の丸の旗を高く振った。
後半38分には、クリスティー・ランポンがペナルティーエリアの外側でボールを岩渕真奈に奪われた。GKとの1対1の決定的な場面になった岩淵は7ヤード先からシュート。だが、GKのソロが思い切り左に跳んで好セーブし、1点リードを守った。
米国にとってこの日の最初のゴールは前半8分で、お決まりのコンビネーションから生まれた。ボールを持ったMFのトービン・ヒースがサイドの深い位置でフリーとなり、左サイドに回す。これを受けたアレックス・モーガンが、ボールをドリブルしてポスト近くにクロスを入れた。これにロイドが走り込んで頭で押し込み、先制点を上げた。
しかしこの最初の1点は米国チームを鼓舞するどころか、かえって動きを鈍くしたようだった。逆に日本のほうが失点に奮い立ち、その後しばらくはボールをコントロールした。日本は前半の長い間、試合の流れを支配し、縦横に走り、正確なパスで米国のディフェンスラインを突いた。
前半17分、 川澄奈穂美がスルーパスをゴール左で合わせてシュート。ソロの脇を通過したが、ディフェンスにブロックされた。
またその1分後には、ゴール前で大儀見がヘディングしたが、ソロが阻止した。
そして前半34分には、宮間あやがペナルティエリアの端からシュートしたが、クロスバーを直撃し、ゴールを逃した。
国際トーナメントで勝利するには、どんなチームにも小さな幸運が必要だ。米国はカナダとの準決勝の試合で、疑惑のハンドの判定でペナルティキックを得て、ゴールを決めて同点として救われた。決勝では、日本のフリーキックをヒースが阻止した。しかし米国にとって幸運なことに、ボールがヒースの腕に当たったのに審判が気づかず、事なきを得た。
9日夜のウェンブリー競技場。小さな幸運と2点を上げたカーリ・ロイド。それだけで米国には十分だった。
記者: Matthew Futterman
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