中国:農村部でも貧富の格差深刻…収入で10倍以上の開き
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0822&f=national_0822_010.shtml
2012/08/22(水) 10:09
中国では貧富の格差の問題が、ますます深刻している。都市の農村部の格差だけでなく、農村内でも深刻な格差が発生していることが分かった。華中師範大学(本部・湖南省武漢市)中国農村研究院がこのほど発表した「中国農民経済状況報告」によると、「豊かな農民」と「貧しい農民」の両グループで、収入格差は10倍以上の開きがあるという。中国新聞社が報じた。
「中国農民経済状況報告」によると、農民のうちで収入が上位20%のグループと下位20%のグループの収入格差は10倍以上と判明した。
中国では東部地区での農民は比較的豊かとされているが、東部地区内でも7.71倍の収入格差がり、豊かな農民と貧しい農民の差が大きいことが分かった。中部地区では7.16倍、西部地区では8.81倍だった。
農民のうちでも、給与収入がある「務工農戸」は収入が比較的多いことが分かった。収入の上位20%のグループに占める「務工農戸」の割合は88.9%で、ほぼ農業収入に頼って生計を立てる「務農農戸」の割合は11.1%だった。
下位20%のグループでは「務工農戸」が17.5%、「務農農戸」82.5%だった。
同「報告」とは別に中国国家統計局が発表した、貧富の格差を示すジニ係数は2011年時点で、国際的に「警戒ライン」とされる0.4に迫る0.l3949だった。ただし、世界銀行の調査によると、中国のジニ係数は2008年時点ですでに0.47に達したという。
ジニ係数は0以上1以下の数値で表され、1に近いほど格差が大きいことをあらわす。0.2-0.3では「相対的に富が平均的に分配されている」、0.3-0.4では「富が比較的合理的に分配」と見なされる。ジニ係数が0.4以上になると、「貧富の格差」の大きさにより、社会騒乱が多発する場合があるとされる。
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