観光気分で巡礼楽しむ 江戸三十三観音
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2012年08月17日
巡礼というと、四国や西国の霊場が有名で、それなりの覚悟と労力が必要だが、東京には「江戸三十三観音」と呼ばれる手軽さが売りの巡礼コースがある。23区内にあって交通の便がよく、東京観光とセットで楽しむこともできる。
「供養や病気治癒など目的をもってされる方が多いが、気楽にどうぞ。ついでに近くでおいしいものを食べたり、お酒を飲んだりするのもあり」。こう話すのは、3番札所(巡礼する寺院)の大観音寺住職の関口真流(せきぐち・しんりゅう)さんだ。
住職によると、「江戸三十三観音」は、江戸の庶民が近場で西国三十三観音を再現しようという思いから誕生。その後、札所の多くが廃寺になったため、1976(昭和51)年に新しく選定し直したという。
札所の数は浅草寺を皮切りに番外を含めて34。名の知れた護国寺や増上寺からひっそりたたずむ小さな寺院までいろいろで、浅草、両国といった下町や、おしゃれスポットの青山、それに旧宿場の品川と、エリアはバラエティーに富む。5、6年前から若者の巡礼者も増えているという。
「心とカラダが元気になる観音めぐり」の著者、江藤玲(えとう・れい)さんのお薦めは、周辺を含めた歴史散歩を兼ねたり、気になっていた雑貨屋やカフェを探し当てたりと、自分の興味に合わせた巡り方だ。「観音様との縁を大切にしながら、初心者には肩の力を抜いた“ほどほど巡礼”が楽しい」と江藤さん。
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