2012年8月4日土曜日

■ロンドン五輪:目立つ空席に苦情殺到、関係者向けチケット再販売へ


ロンドン五輪:目立つ空席に苦情殺到、関係者向けチケット再販売へ
http://jp.ibtimes.com/articles/33586/20120731/723259.htm
2012年7月31日 23時01分 記者: MARK JOHANSON

 五輪会場に、まとまった空席が目立ち、市民から批判が集まっている。ロンドン五輪組織委員会(LOCOG)は30日、大会関係者向けチケットを一部回収し、一般向けに再販売を始めたことを明らかにした。しかし、これらのチケットを手に入れるのは「棚からぼた餅」のように、そうそう簡単ではなさそうだ。


 目立つ空席に相次ぐ批判

 ロンドン五輪組織委員会(LOCOG)スポークスマンのジャッキー・ブロック・ドイル(Jackie Brock-Doyle)さんは、テレビ中継で見られる空席は、選手、ジャーナリスト、スポンサー、スポーツ連盟などのために割り当てられた「オリンピック関係者と家族のための席」であると言う。

 問題は、チケットが欲しい一般の人々の間ではチケット不足が叫ばれているのに対し、チケットを手に入れた人々がそれを使用していないことだ。

 オリンピック前半に多くの観客動員が見込まれている水泳センターに、チケットを購入しながら会場に来ない人々が多数いる。テニスの会場のウィンブルドン、体操競技会場のノース・グリニッジ・アリーナでは、近隣の学校の生徒や先生、警備の兵士を招待して空席を埋めるようにオリンピック関係者が呼びかけた。

 しかし、それでも空席は残る。キャメロン英首相は 空席が目立つ光景を「落胆した」と述べた。それでも、これは他でも発生している問題であり「ここだけの問題」ではないと付け加えた。

 コリン・モイニハン(Colin Moynihan)英国オリンピックチーム会長も、競技開始後30分以内に座席に着かない場合、他の客がその席で観戦できるようにするという「30分ルール」の導入を提案した。ジェレミー・ハント(Jeremy Hunt)文化・スポーツ相は、空席について調査を開始していると述べた。


 チケット再販売

 30日の記者会見で、ロンドン五輪組織委員会(LOCOG)は、競技団体やスポンサー企業などオリンピック関係者用の、一般には販売されていない座席チケットを回収したことを発表。体操の600枚を含む約3,000枚のチケットを、ウェブサイトで29日夜、一般客向けに販売したことを明らかにした。

 ブロック・ドイル五輪組織委員会(LOCOG)スポークスマンは、スポーツ連盟によって10万~15万枚以上のチケットが返却されると述べた。そして各競技の前夜、一般向けに再販売されるという。

ただ、チケットを見つけるのは困難だ。オンラインにもキオスクにも、利用可能なチケットを販売するためのリストはない。見つかる保証もないまま、個々の競技を自分で検索して、利用可能な座席を見つけ出さなければならない。

関係者によると、今回のオリンピックの約900万枚のチケットのうち、4分の3が一般販売されたという。しかし、多くのファンが、チケットが欲しかったのに購入できなかったと感じている。

 英国の旅行代理店トーマス・クック社は現在、高額ではあるものの、注目度の高いオリンピック競技のチケットを直接販売する、数少ない代理店の1つだ。同代理店は、オリンピックのイベントとホテルの宿泊施設を組み合わせた限定パッケージを用意した。まだ購入可能なオプションには、バレーボール、ホッケー、ボクシング、サッカー決勝戦、閉会式のチケットなどが含まれているという。


 チケットがなくても、ロンドンで無料観戦できる競技がある

 8月5日の女子マラソンと、8月12日の男子マラソンは、ロンドンの最も有名なランドマークの側を通過する。スタートとゴール地点はザ・マルでチケットは必要ない。メインスタジアムをゴールとしない珍しいコースだ。

 同様に、遠泳は、8月9日と8月10日にハイドパーク公園内の池「サーペンタイン」で行われる。池の南側は無料で観客に開放される。

 また8月4日と8月7日にハイドパーク周辺で行われるトライアスロンのサイクリング競技の観戦には、チケットは必要ない。

 残りわずかな最後のチケットを自分で探してみたい方は、こちらからどうぞ。
http://www.tickets.london2012.com/



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