2012年12月25日火曜日

■グリーンランドが中国人労働者大量受け入れ…本国デンマークで反発


グリーンランドが中国人労働者大量受け入れ…本国デンマークで反発
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=1225&f=national_1225_019.shtml
2012/12/25(火) 16:09

 中国人民日報系の環球時報(電子版)は25日、グリーンランド当局が中国人労働者3000人の受け入れを認める方針であることから、本国の労働組合組織など反対派と深刻な対立が生じたと伝えた。

 鉱業分野に従事する中国企業が現地での大規模事業を推進するに伴い、中国人労働者3000人を現地に派遣する計画という。中国人労働者は現地住民とは離れた場所に「独立・隠蔽」して住み、1週間当たりの労働時間は60時間。報酬は時給10.8ユーロ(約1200円)である現地の最低賃金基準よりも相当に低いという。

 グリーンランドは2009年に本国のデンマークの施政とは別に「広範な自治」ができる権利を獲得したが、デンマークの労働組合は、グリーンランドと言えども低賃金で劣悪な条件でも働く中国人労働者を大量に受け入れることは「まったく受け入れられない」と主張。本国政府についても「国際政治問題として、グリーンランドでもっと主権を行使すべきだ」との考えを示した。

 ただし、デンマークのシュミット首相は、2009年に広範な自治権を獲得している以上、グリーンランドはさまざまな決定が認められていると主張。グリーンランド自治政府のクライスト首相も「グリーンランドは自然資源が作り出す富を利用する権利と義務がある。グリーンランド行政は、デンマークがグリーンランドの発展を制限するのは間違っており、植民地主義の発想だ」と批判した。

 グリーンランドの政府高官も、「同島にはわずか5万4000人の人口しかなく、労働力が極端に不足している」と発言。中国人労働者を受け入れてもグリーンランドで失業問題が発生することはありえず。逆に労働力がなければ大型プロジェクトに着手することはできないと主張した。



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