2012年12月4日火曜日

■JAXAにハッキング、最新型ロケットの情報流出か


JAXAにハッキング、最新型ロケットの情報流出か
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/12/04/2012120400407.html
2012/12/04 08:42 朝鮮日報
   
 日本が開発している最新型宇宙ロケットの情報がハッキングされたことが分かった。このロケットは大陸間弾道ミサイル(ICBM)にも転用可能で、誰がハッキングしたのかに関心が集まっている。

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は先月30日「職員の端末1台がコンピューターウイルスに感染し、イプシロンロケット関連情報が外部に漏えいした可能性があることが28日に分かった」と発表した。イプシロンロケットとは、固体燃料を用いる世界最大規模の3段式宇宙ロケットで、来年夏に初の打ち上げを控えている。韓国の宇宙ロケット「羅老号」のように液体燃料を使うロケットは燃料注入に時間がかかるが、固体燃料ロケットはいつでも打ち上げ可能で、主にICBMで用いられる。

 日本の宇宙開発に詳しい金慶敏(キム・ギョンミン)漢陽大学教授は「イプシロンは重さ1.2トンの衛星を打ち上げることができ、いつでも兵器に転用できる。ハッキングされた情報が具体的に何なのかは分からないが、深刻な状況なのは明らか」と語った。

 JAXAによると、ウイルスは先月21日に初めて検知された。JAXAは「当該端末でウイルスを検知し、直ちにネットワークから切り離し調査したところ、同月26日に当該端末がウイルスに感染していることが判明した。当該端末を調査したところ、同月28日にウイルスによる情報収集がなされていた痕跡、外部との通信が確認された」「漏えいした可能性のある情報は『イプシロンロケットの仕様や運用に関わる情報』『イプシロンロケット開発に関連するM-Vロケット(固体燃料ロケット)、H2Aロケット(H2ロケット=液体燃料ロケット)、H2Bロケットの仕様や運用に関わる情報』」と発表した。

 JAXAの発表通りなら、イプシロンロケットに関する中心的な情報が流出したわけだ。日本はこれまで、M-Vロケットは小惑星探査衛星の打ち上げなど科学研究目的で使用し、H2ロケットは商用衛星や宇宙ステーション補給機(HTV)の打ち上げに使用してきた。

 JAXAは、M-Vロケットの打ち上げ費用があまりに高いという批判を考慮し、重量と全長を抑えて打ち上げ費用を減らしたスリム型の開発を進めてきた。

 退役したM-Vロケットは、重量が約130トン、全長が30メートルあるが、イプシロンロケットは重さが90トン、長さが24メートルだ。その結果、搭載可能な重量は3分の2に減ったが、打ち上げ費用は3分の1、時間は4分の1へと大きく縮まった。

 米紙ニューヨーク・タイムズは、この件をめぐり「イプシロンほどの大きさを持つ固体燃料ロケットならICBMとして使える。JAXAはウイルスがサイバー攻撃なのかどうかはっきりしないと言っているが、日本の防衛関連企業は最近同じようなウイルスの攻撃対象になっており、一部の攻撃は中国からなされた」と報じた。




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