2013年2月7日木曜日

■「公費による飲み会禁止」で高級酒の価格が暴落=中国


「公費による飲み会禁止」で高級酒の価格が暴落=中国
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0205&f=business_0205_092.shtml
2013/02/05(火) 15:57

 中国を代表する高級酒のひとつとされる「マオタイ酒」の小売価格が最近になり、20%-30%の暴落していることが分かった。中国共産党中央が2012年秋に着手した綱紀の引き締めにともない、「公費を使っての酒席」が厳しく制限されたためで、需要が激減したという。中国新聞社などが報じた。

 上海市の販売店では、メーカーが定める指導価格が1519元(約2万2300円)のマオタイ酒が、「キャンペーン価格」として1360元(約2万円)で売り出されている。前年同期には、同じ品は2200元(約3万2000円)以上で販売され、しかも品薄だったという。

 マオタイ酒とならぶ高級酒である五糧液の価格は、指導価格の1109元(約1万6300円)に対して、900元(約1万3000円)以下の「キャンペーン価格」で売られている。

 高級酒の価格暴落の最大の原因は、中国共産党中央が2012年に綱紀引き締めのための「八項規定」を打ち出したことだ。同「規定」は、要人出迎えのために群集を動員しないことや、共産党中央の許可がないかぎり、各種セレモニーに出席してはならないことが定めた。「宴会を手配しないこと」も盛り込まれた。

 同「規定」にともない、「公費による酒席」も厳しく制限されることになった。中国の高級酒は、企業の公金や公費による買い上げが、売り上げ全体の30%-40%、多い場合には50%に達することが珍しいことがないとされる。

 中国で「高級酒」は“大市場”を失ったことで品物がだぶつき、価格が暴落したと考えられる。宴席に酒が出される場合でも、価格の安い酒が用いられることが多くなり、「高級酒」の打撃はことさら大きいという。



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