2013年3月3日日曜日

■就職難で「観相整形」が流行


就職難で「観相整形」が流行
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/03/03/2013030300171.html
2013/03/03 09:37

 パク・ヨンジさん(27)=仮名=は昨年3月、二重まぶたの手術と目つきの矯正術を受けた。ただきれいになるためではない。当時、転職を準備していたパクさんは毎回面接で落とされることがショックで「わらをもつかむ思い」で人相を見てもらったという。観相師は「まぶたが垂れ下がると怠け者で意気地がないように見え、金をためるのが苦手だという印象を与える」と語った。パクさんはまぶたの下垂を矯正し、二重まぶたにする手術まで受けた。

 いわゆる「観相整形」が流行しているという。年初には占い本を見る人が多い上、就職や転職がまるで星をつかむほどに難しい時代に、整形でもして幸運を呼び寄せたいと思う人たちの世俗的な熱い希望が、それに加勢している。男性も例外ではない。ハン・サンフンさん(56)=仮名=は退職した後、いろいろな事業に手を付けたがうまくいかなかったため、占い師に見てもらった。「ひたいがくぼんでいて、頬に肉がなく、頬骨が突き出ているのが、金銭運のない理由だ」と言われ、ハンさんはリフティング施術としわ除去術を受けた。

 観相整形が最も活発に行われている部位は鼻だ。鼻に肉が多く、長く高ければ財産運にあふれるという説があるためだ。鼻筋を高くする隆鼻術が人気を集めている。また、目頭、目尻の切開手術、ひたいに脂肪を移植する手術を受けるのは、主に若い女性たちだ。ひたいが広く高く丸いと聡明(そうめい)に見え、人を率いる運があるという。しかしこの程度では弱い。耳たぶが薄いと人徳がないという俗説から、耳たぶを厚くする施術、さらには手相を鮮明にする手相手術まで行われている。

 手術で改造した観相は実際に人の運を変えることができるのか。運観哲学館のキム・ジェクン氏は「整形自体で運勢が変わることはない」と話す。「人の運勢は運命が50、努力が50で、良くない観相を整形で良くすることはできるだろうが、運勢を全体的に変えることはできない」という。さらに問題となるのは、占い師ごとに観相整形の基準が異なるという点だ。

 就職の面接を目前に控え、観相整形について相談をしたキム・エジュさん(26)=仮名=は「ある占い師は目に幸運があるから整形してはいけないと言い、別の占い師は目つきのバランスが合っていないから手術した方がいいと言うため、信用できない」と話した。鼻筋だけでも、ある占い師は「無条件に鼻が高い方がいい」と言うが、一方で「鼻が高すぎると運が横にそれてしまう」と主張する人もいる。

 グランド整形外科のソ・イルボム院長は「人相が変わると運命も開けるという希望から、年初になると相談の申し込みが急増するが、一般整形でも観相整形でも顔のバランスと調和が最も重要だ。いくら観相学的にいい鼻だといっても施術を受けた部位が顔のほかの要素となじまなければ不自然で、むしろ悪い印象を作り出す」と話す。占い師のキム・ジェグンさんも「観相でも自然な調和が最も重要だ」と話した。




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