2013年4月2日火曜日

■【仏国ブログ】観光復興ビデオに感動「ためらわず日本を旅しよう」


【仏国ブログ】観光復興ビデオに感動「ためらわず日本を旅しよう」
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0401&f=national_0401_008.shtml
2013/04/01(月) 09:59

 フランス人女性が、自身の旅ブログ「L’OISEAU ROSE」で、東日本大震災以降に減っている日本への観光についてつづった。

 筆者は、2011年3月に日本を襲った地震により、津波や福島第一原発の事故も重なりで多くの日本人が命を落としたと紹介。日本の観光産業は大きな痛手を負ったと説明した。日本では現在、再び外国人がこの地に戻ってきてくれるよういろいろな試みをしていると、大震災以降の日本の観光事情について紹介した。

 現状については、多大な費用を費やして復興にあたったが、2年という歳月が過ぎた今も、海岸線のあるゾーンでは津波の残骸が残ったままで、不安定な場所もあると伝えた。

 世界的に、地震や放射能を不安要素として、日本旅行を避ける動きも発生した。それでも筆者は、日本の観光庁が外国人に向けて作ったメッセージビデオを見た。「観光産業復興に向けて、日本を訪れてもらうためのプロジェクトに力を入れていることがすごく伝わってくる」と感動した模様だ。さらに、そのビデオを自身のブログ上でもシェアした。

 メッセージビデオには、カラオケ、回転寿司、阿波踊り、ねぶた祭り、おでんやお酒を居酒屋で囲む光景、芸者、職人、縁側付きの家で座禅を組む人、お茶をたしなむ日本人の姿が生き生きと映されている。短時間のフィルムなのに、日本文化の美しさが伝わってくるような内容だ。最後の部分では、英語で「本当に日本人を知っていますか?」と問いかける。

 筆者はビデオを、「ユニークな文化を持ち、神秘的な側面をも持つ、本物の日本が垣間見られる」と評価した。さらに、「日本人は温かく、冷静で粘り強い性質を持っている」とも述べ、そんな人々が暮らす日本への旅行は魅力的であるとした。

 ただ、現在も原発事故の不安が残る福島県への観光は、なるべく避けたほうがいいとして、代わりに、栃木県や宮城県、茨城県など近隣の地域では問題がないだろうと読者にすすめた。「福島を避けるべき」とする考え方の是非はともかくとして、日本観光の単純な“応援団”になるのではなく、自分の考え、自分の責任で読者に日本旅行の良し悪しを伝えようとの姿勢を貫くという筆者の姿勢ははっきししていると言える。

 筆者は、日本について、「伝統とモダンが見事にミックスされたこの国」、「快く歓迎されるから、ためらわずに旅行をしてほしい」と読者に訴えた。深刻な被害にあってもなお、復興に向け、がんばって生きる日本人の姿、またその伝統文化のすばらしさに心を打たれたようだ。

 しかし、原発事故については、慎重な姿勢を崩さなかった。最後の部分で、「日本には完全に問題がなくなったとは言っておらず、福島第一原子力発電所の危険性は全く軽視していない」とし、読者には外務省の安全状況を確認した上で日本への旅をすることをすすめた。

 残念なことだが、フランスでは、日本への旅行を警戒する声も多いようだ。フランスのテレビでは、今年の3月にも福島県の原発事故や周辺に暮らす人々の生活にクローズアップしたドキュメンタリーが少なからず放送されていた。

 世界一の原発大国といわれるフランスにとって、原子力発電所への問題意識や警戒意識は、1986年に起きたチェルノブイリ原子力発電所事故以来の大事故発生で、さらに深まっているようだ。その一方で、福島県の子ども達を少しでも助けるために募金をしたいという申し出も、フランスの各方面から引き続き上がっているという。



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