2013年4月10日水曜日

■【仏国ブログ】日本人は、季節ごとの行楽を大事にする


【仏国ブログ】日本人は、季節ごとの行楽を大事にする
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0408&f=national_0408_009.shtml
2013/04/08(月) 10:08

 フランス人が、情報サイト「madmoiZelle.com」で、日本の花見をはじめとする行楽についてつづった。

 花見のシーズンが終わりを告げる中、それらを目にしてきた筆者は、花見をしている瞬間の日本は友好的な雰囲気であふれるため、このシーズンの日本が最も好きだと語った。

 日本はヨーロッパに比べて、テラスがついているレストランや家などが少ないため、あまり外で過ごす時間が少ないように思えた。しかし、花見のシーズンは、野外フェスティバルなどと同様に、誰もがそろって地べたに座り、みんなが祭りを楽しんでいた。これら全ての光景から、筆者はいつもとは違った呼吸のリズムを感じとることができたという。

 また筆者は、日本人のある行動にいつも驚いていもいた。それは、日本人が休日の予定に対して、より良いものを選択することを常に気にかけているからだ。いつ、どこで、何をするかという休日の予定は、その時期にその場所にだけ特別にあるもので決まる傾向にある。だから、たとえ移動時間が長かったとしても、誰もがそこへ行くため、既に人が多いため、自分の好きなペースでものを見ることができないと述べた。この行動は、花見のようにシーズンが決まっているものは、なおさら顕著に見られたという。

 筆者がここで言いたいのは、日本に住んでいるとよく耳にする「行楽シーズン」という言葉に表れているように、その行楽にふさわしいシーズンが日本では決まっており、皆がそれを休日の予定として選ぶという行動である。

 花見のほかに、もみじ狩りと呼ばれる秋の紅葉もそのひとつだ。筆者は紅葉について、「日本に見られるカエデの木々の葉が赤くなりはじめること」と説明し、夏から秋にかけて見られるものだとした。同様に、梅や蓮の開花、蝉の季節や雪の降る屋外温泉など、日本では季節ごとに行楽の楽しみがあることについて述べた。また、これらの行楽には、常に天気が不可欠な話題となっていることについても指摘した。

 フランス人から見て、日本人の行楽好きはめずらしく映ったようだが、逆をかえせば、それだけ日本には季節ごとの催しを古くから大切にしているという国民性が浮かび上がる。ヨーロッパのように陸をまたげばいろいろな文化に広く接することができる、という地形でもないため、行楽のあり方が異なるのは当然といえそうだ。

 筆者はさらに、日本では各季節を利用した商品が店頭に並ぶことも独特の文化のひとつとして紹介した。例えば、桜の季節には、桜味のお菓子やコスメなどが見られるが、その季節が去るとすぐに消えてしまっていた。このことから筆者は、日本では各季節を生きることがいかに重要かを実感させられたという。

 筆者が指摘するように、季節ものの果物や野菜のように、季節を知らせる売り物がスーパーに並ぶのは自然なことだが、行楽を利用した商品づくりというマーケットに関しては、日本は特に多いのかもしれない。



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