2013年1月18日金曜日

■ファストフード店で夜を明かす「寒波難民」


ファストフード店で夜を明かす「寒波難民」
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2013/01/18 10:01 朝鮮日報

 マイナス6度まで冷え込んだ15日深夜、ソウル市永登浦区のあるファストフード店で寒さをしのいでいる市民は、携帯電話を触ったり、新聞を読んだりしている。

 16日未明のソウル市鍾路区一帯のファストフード店でも、厚手のパーカーを着込んだホームレスの男性(写真左下)、日雇いで働く男性(写真右下)が眠りに落ちている。ホームレスの男性は「食事は無料の炊き出しで取り、ファストフード店で寝ている」と話した。

 運転代行の運転手として働いて4年になるJさん(50)。マイナス6度まで冷え込んだ今月15日深夜、Jさんを迎えてくれる場所はソウル・鍾路2街にあるマクドナルドだ。厳しい寒さを避け、店内に入ったJさんは席に着くと、携帯電話に目をやった。店内の温度は20度。Jさんは「私のようにハンバーガー店で携帯電話ばかり見ている人の多くは運転代行のドライバーだ。注文しなくても何時間も暖かい場所で電話を待つことができるからだ」と話した。依頼の電話を受けたJさんは1時間後に席を立った。

 同日深夜、鍾路区内のロッテリアを訪れた日雇い労働のKさん(53)は、1400ウォン(約120円)のフライドポテトを一つ注文した。Kさんは「家がないため、日当を受け取った日にはチムチルバン(韓国式サウナ)や旅館に泊まるが、きょうは仕事がなく、3000ウォン(約250円)しか持ち合わせがないため、ロッテリアで寝ることにした」と語った。

 24時間営業のファストフード店で朝晩の冷え込みを避ける「寒波難民」。本紙は15日から17日にかけ、ソウル市内のファストフード店や喫茶店など約10カ所を取材した。例年に比べ寒い天候の中、行き場を失ったホームレスは店内でつかの間の眠りに落ち、運転代行のドライバーや日雇い労働者は冷えきった体を暖めていた。寒波難民は午前1-2時ごろ、ホームレスが比較的多い鍾路一帯で目立つ。

 16日午前1時ごろ、鍾路2街のバーガーキングで隅の席に座っていたホームレスのPさん(58)は「寒い日には暖房があるハンバーガー店が天国だ。同じ店に通うと店員に目を付けられるため、数カ所を回りながら寝ている」と話した。同じ時間、近くの喫茶店「エンジェル・イン・アス」でテーブルに突っ伏していた女性(28)は「先週釜山から何の気なしにやって来たが、寒さをしのげるところがないためここに来た。毎日午後から未明まで座っているが、たまには風に当たりに外に出る」と語った。ここも24時間営業だ。

 本紙取材チームが取材した24時間営業の店約10カ所は、いずれもホームレスが眠っていても特に邪魔はしなかった。ソウル市広津区の喫茶店で働く従業員(25)は「寒くなってから、ホームレスとみられる人たちが寝ている様子が目立つようになった。外は厳しい寒さなので、店内で休んでいるのも理解できる部分はあるため、あえて視線を向けないでいる」と話した。ホームレスが比較的多い鍾路一帯のマクドナルドの従業員(21)も「ホームレスだからといって追い出したりはしないが、酒の臭いを漂わせ、ほかの客に難癖を付ける場合には店を出るように言っている」と説明した。

 記者の取材に応じたホームレスは福祉施設が運営する宿泊所に行ったことがないか、行くのは嫌だと話した。全国ホームレス福祉施設協会が先月発表した資料によると、全国のホームレス1万3262人を調べたところ、ホームレス向けの宿泊施設を利用しない人は1811人いた。ホームレスのJさん(49)はそうした宿泊施設について「狭い場所に詰め込まれ、酔っぱらいもいるし、うるさくて寝られない。臭いもきついため夜明けまでじっと耐えている」と話した。警察関係者は「宿泊施設に不便を感じたホームレスがファストフード店や喫茶店を手ごろな寝場所と考えているようだ」と指摘した。




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