2013年3月19日火曜日

■地域から発信する旅行プラン、リクルートが旅づくり塾で観光支援


地域から発信する旅行プラン、リクルートが旅づくり塾で観光支援
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0318&f=business_0318_072.shtml
2013/03/18(月) 17:39

 リクルートライフスタイルに設置された観光に関する調査・研究、観光振興支援機関、「じゃらんリサーチセンター」が展開している地域経済振興支援「旅づくり塾」の取り組みが注目されている。2012年12月には茨城県とともに「金曜泊まりで茨城へ! 金いば」事業をスタートさせた。(画像は「金いば」のサイトキャプチャ、「じゃらんリサーチセンター」提供)

 「旅づくり塾」は、地元の人達を主体として、地域の課題を解決するためのワークショップ。地域ならではの産品を活用した「ご当地グルメ」や、新しい滞在交流型プログラムなど、「『旅づくり塾』の取り組みを通じて、多くの地元発の観光商品が誕生しました」(じゃらんリサーチセンター 坂本昌一氏)という。

 たとえば、「漁師さんと朝の漁業体験」という観光商品を地域側で作ろうとした場合、そこには漁業関係者、宿泊業、観光業、地元交通業など多様な人々の協力体制が必要となる。そこで、「じゃらんリサーチセンター」が、ファシリテーター(議論を合意形成に導く議事進行役)の役割を担い、地域観光商品の開発を支援している。

 旅行トレンドの側面から、「今までは、大手旅行会社などが旅行者の出発地から人を送り出す流れがメインでしたが、受け入れ地域側が、その地域の持つ歴史や文化、自然などの観光資源を生かして付加価値の高い体験型・交流型の観光商品を企画し、旅行者を呼び込もうという動きが活発化しています」(坂本氏)ということで、地域発の観光商品の企画・開発が活発化している。

 一方、近年では、地域の定住人口(そこに住んでいる人の減少)の減少を旅行者によって補おうと、観光を通じた地域活性化に地方自治体も積極的に取り組んでいる。「日本全体としては少子高齢社会になっていますが、都市部より地域のほうが少子高齢の加速が激しく、衰退が著しいと感じます」(坂本氏)という状況のもと、観光振興は地域のホットな取り組みになっている。

 この地方自治体との協調によって、「旅づくり塾」から新しく生まれたのが「金いば」。「金曜日夜から茨城へ行って楽しむ」という、新しい旅の時間の使い方を提案したもの。首都圏からアクセス至便という茨城県の特徴を活かす事で、通常の土日を、“疑似的な3連休”のように楽しめるメリットを旅行者に提供している。

 この「金いば」の商品開発では、「金曜日夜~土曜を活用した茨城県ならではの体験付き宿泊プランを、地元の宿泊施設、NPO、企業、行政、観光協会などが集まって、様々なアイデアを出し合い商品化しました」(坂本氏)という。「金いば」は、茨城県商工労働部観光物産課が展開する「観光いばらき」と連携し、2013年2月14日には特設サイトもオープン、積極的な情報発信をスタートさせた。

 たとえば、「金いば」で開発された「夜のあわび養殖見学と漁師体験プラン」は、金曜日の夜に「一口あわび養殖施設」(ひたちなか市磯崎)を特別に夜間見学できるように交渉し、あわびの試食を楽しんだ後で宿泊。翌朝は、大洗漁港の競り、水族館を見学し、午後には「漁師体験」として実際に船に乗り込み、漁を体験できるという、地域の知恵を集めたからこその旅行プランを実現した。

 このような地域振興を目的とした「旅づくり塾」の取り組みは、「名所、観光スポット」、「ご当地グルメ」、「特産品のおみやげ」など、地域では見落とされがちな価値を再発見する効果も確認されてきている。各地域の抱える課題に対して、地域の知恵で問題を解決していく取り組みとして、これからも「旅づくり塾」の取り組みを起点とした、新しい観光の開発が期待される。



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