2011年12月13日火曜日

■ミャンマーに富裕層登場、にぎわうバー


ミャンマーに富裕層登場、にぎわうバー
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/12/12/2011121201367.html
2011/12/12 11:23

 ミャンマー最大の都市ヤンゴンで富裕層が住むシュウェダウンザ地区にあるバーは、週末ともなれば、消費に慣れた若者でにぎわる。バーに入るとピアスにヘアジェル、スキニージーンズといういでたちのおしゃれな男女がロックを聴きながら、ウイスキーを飲む。3人でウイスキー1本を注文すると約30万ウォン(約2万円)。同国の1人当たり国内総生産(GDP)は1400ドル(約11万円)だ。

 ミャンマーの大都市では、貿易などで財を成した新興富裕層を中心として、消費が活性化している。国民の26%が「絶対的貧困層」だが、その一方で、以前には見られなかった消費パターンが現れた。富裕層は1本1万ドル(約78万円)のワインを飲み、外国人向けのレストランに通い、50ドル(約3900円)以上かけて夕食を楽しむ。新世代はワインや牛肉などを輸入販売する「シェイキーズ」でコーヒー、ピザ、サンドイッチなどを注文する。高関税で1台1億5000万ウォン(約1020万円)もする韓国・現代自動車のソナタ、3億ウォン(約2030万円)のトヨタ・ランドクルーザーが道路を走る。

 消費に目を覚ましたばかりのミャンマーは、外国の企業、投資家にはチャンスに満ちた場所だ。韓国でもミャンマー市場の拡大、支援外交などに向け、条件が整いつつある。ミャンマー政府はセマウル運動(韓国でかつて展開された地域開発運動)など韓国の経済経験に深い関心を持ち、韓国と交流を進めてきた。韓流の影響で韓国に対するイメージも良い。

 しかし、外交関係者は、ミャンマーの豊富な地下資源や人口5800万人の潜在性だけを狙ったアプローチは役に立たないと指摘する。

 ミャンマーは、インドのネール元首相が主導した1960年代の非同盟・中立外交路線に積極参加した国だ。ミャンマーは中国、インドなどの大国を相手にし、バングラデシュ、ラオス、タイと国境を接してきた。国際社会の制裁で孤立した国だったが、周辺国の狭間で積み上げたそれなりの外交経験を持つ。韓国の金海鎔(キム・ヘヨン)駐ミャンマー大使は「今年400万ドル(約3億1000万円)規模の韓国による対ミャンマー無償援助を増やし、韓国の開発経験を伝え、人的交流を増やし、信頼関係を深める必要がある」と述べた。

 これまでミャンマー外交の実質的な中心軸は中国だった。しかし、ミャンマーは最近、米国との関係改善を目指し、中国との関係で変化が表れている。中国は国際社会による制裁で孤立していたミャンマーに軍事支援を行い、天然ガス、水力などの資源開発で見返りを受けてきた。しかし、ミャンマー政府は今年9月、同国北部に中国が36億ドル(約2790億円)をかけ建設していた水力発電用のダムの工事を「地域住民が環境破壊に反発している」との理由で突然中断させた。

ヤンゴン= 朴瑛錫(パク・ヨンソク)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版



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