■サイクリングで房総の名所疾走 千葉県、観光振興狙う

サイクリングで房総の名所疾走　千葉県、観光振興狙う
http://www.nikkei.com/news/local/article/g=96958A9C93819490E2E0E2E7998DE2E0E3E0E0E2E3E39EE5E3E2E2E2;n=9694E3E4E3E0E0E2E2EBE0E0E4E6
2011/12/3 6:05

　千葉県は観光振興を狙って自転車利用者にお薦めのサイクリングコースを県内に６つ設定した。房総半島を大きく２つに分け、走る難易度によりそれぞれ初級、中級、上級と３段階設けている。いずれのルートも景観が良く、交通量が少なくて走りやすい。健康増進などを目的に増えているスポーツ用自転車の愛好者を県内に呼び込む。

　市原市や勝浦市、茂原市などを通る中房総と、館山市や鴨川市などの南房総の大きく２地域を設定。走行距離や時間、高低差など難易度に応じて３コースをそれぞれの地域に設けた。

　各市町村の観光担当者や自転車愛好家からの走りやすさ、眺望についての意見を参考に実際に自転車で試走しコースを決めた。気軽に来県してもらえるよう中房総地域では鉄道内に自転車を持ち込めるコースもある。

　コース上には計21カ所の休憩所を設置した。スポーツ用自転車は見た目や軽量化を狙ってスタンドを付けていない車両も多い。各施設では駐輪用の設備を設けたほか、修理用の工具、空気入れを無料で貸し出す。

　県はサイクリングコースや休憩所の場所をまとめた地図を３万部作成。各市町村や自転車専門店、休憩所などで無料配布している。インターネットのサイトも新設して、コース情報などを紹介している。

　ルートを作成した県商工労働部観光課は「千葉県は海や山など観光資源が豊富なうえ、平均標高も低い。サイクリングには絶好の環境だ。繰り返し楽しんでもらいたい」と話している。