2012年2月15日水曜日

■食品からネズミの死骸が出ないと公表しない食薬庁


食品からネズミの死骸が出ないと公表しない食薬庁
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/02/14/2012021401027.html
2012/02/14 11:02

食品医薬品安全庁の指針「金属、ガラス片、動物の死骸などが発見されたときに限りマスコミに公表」

発がん物質が検出されても、大企業でなければ資料の配付もなし
 
 市場に流通するはしから基準値を上回る発がん物質が検出された。このはしは中国製の合成樹脂で作られており、食品医薬品安全庁も問題を把握していたが、同庁は8カ月にわたりこの事実を国民に知らせなかった。これは、同庁が独自の内部指針に従って行動していたからだ。

 食品医薬品安全庁には「回収対象食品をマスコミに公表する際の基準」という内部指針があり、本紙はこの指針を入手し、13日までにその内容を確認した。それによると、すでに生産、輸入、流通している食品が人体などに有害だという事実を食品医薬品安全庁が把握した場合でも、「売上高500億ウォン(約34億6000万円)以上の大企業が関係している場合」と「金属やガラス材質の異物、ネズミなど動物の死骸が出た場合」の二つのケースに限り、ブリーフィングや報道資料の配付などでメディアに公表することが分かった。

 この指針に従うと、ホルムアルデヒドなどの発がん物質や、細菌などが付着した危険な製品を摘発した場合でも、食品医薬品安全庁はこれらの事実をメディアに公表する必要がないことになる。

 食品医薬品安全庁の関係者は「2008年に“ネズミの頭入りセウカン事件(ネズミの頭と推定される異物が、セウカンという韓国のえびせんスナックから発見された事件)”など、有害食品関連の事件が相次いだことを受け、2010年から食品医薬品安全庁の内部でこの指針を取りまとめ、今も実際に運用している」「今回はしの問題がメディアに公表されなかったのも、この指針に従ったからだ」と語った。

 食品医薬品安全庁は昨年春、問題のはしに対する安全性検査を実施し、6月に検査結果を輸入業者などに通知すると同時に、同庁のホームページで公表したが、メディアには知らせなかった。

 建国大学消費者情報学科の李承信(イ・スンシン)教授は「食品から有害物質が検出されるとか、不適切な製品が発見された場合、メディアによる報道を含むさまざまな手段を使って直ちに消費者に伝えるべきだ。基準値を上回る発がん物質が検出された有害食品を、食品医薬品安全庁のホームページでしか公表しないのなら、国民は幅広い情報を入手しにくくなる」と述べた。



0 件のコメント:

コメントを投稿