2012年6月13日水曜日

■ザックジャパン不可解判定にも負けない力 勝ち点1以上の価値


ザックジャパン不可解判定にも負けない力 勝ち点1以上の価値
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0613&f=national_0613_004.shtml
2012/06/13(水) 06:24
       
 12日、サッカー日本代表はブリスベーンでオーストラリア代表と対戦し1-1で引き分け勝ち点1を獲得した。日本は後半20分、ショートコーナーから遠藤のパスを受けた本田がペナルティエリアにドリブルで切り込み、グランダーで逆サイドにパス。それを栗原が決め先制点を奪う。しかし後半25分、内田のファウルで与えたPKを決められ同点とされ、両者得点を奪えないままドローで試合終了となった。


 中盤を省略しロングボールを多用してパワーと高さで攻撃するオーストラリアと、ボールを回し左右をワイドに使う日本。前半は互いに持ち味を押しだしたナイスゲームだったと言えよう。ピッチコンディションに慣れず、前半6分までに立てつづけにオールトラリアに攻め込まれる展開ながら、今の日本はそこで浮足立つことがない。前半7分、遠藤のパスをフリーで受けた本田がGKの前でバウンドする絶妙のシュートを放つとチーム全体がすぐに落ち着きを見せる。これが今の日本の精神力の強さだ。

 一方経験豊富な選手で構成されるオーストラリアは頑なに自分達のスタイルを貫き、日本の攻撃を良く防ぎ、素早いカウンターと高さで対抗している。拮抗した前半の戦いはアジアの盟主を争う2チームがその持ち味を出した素晴らしい戦いと言えた。

 後半10分にミリガンが退場となりオーストラリアが10人となると完全に日本ペースとなるが、栗原の得点以外チャンスを決め切れなかったのが日本には痛いところだ。ピッチの悪さは日本のプレースピードを確実に殺していたが、オーストラリアは10人になってからはサイドをある程度捨てても中を守るという守りに徹していたので、審判の笛も考えれば香川が再三見せたようなペナルティエリアへの強引な突っ込みがもっと必要だったかもしれない。

 苦言を呈するとすればジャッジの問題だろう。カードの基準は定かではなく、またPKの場面もオジェック監督自身が「あれはファウルではない」とコメントしたように何度VTRを見ても、内田には怪しいプレーすら見つからない。アウェイの笛がホームチームを勝たせる魔法の笛となればそれは心理ではなく作為となってしまう。しかも本田のFK準備中に試合が終わるというのも前代未聞。両者がよく戦っただけに残念なレフィリングだった。

 しかしこのアウェイの悪環境で日本が得た勝ち点1はただの勝ち点1ではない。相手に脅威を与え続けたこの試合の意味は非常に大きい。今野、内田、栗原の次戦出場停止は確かに痛いが、前2戦に負けず劣らず日本の力をアジアに知らしめた一戦と言っていいだろう。



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