2013年11月8日金曜日

■【仏国ブログ】フランスで仏花の「菊」は、日本では象徴的な存在

【仏国ブログ】フランスで仏花の「菊」は、日本では象徴的な存在
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=1108&f=national_1108_008.shtml
2013/11/08(金) 10:07  サーチナ

 フランス人女性が、ブログ「ArtーMonie」で、日本の菊の花についてつづった。

 フランスでは、11月1日に「トゥサン」(諸聖人の日)と呼ばれる休日があり、お墓参りをする習慣がある。この季節になると花屋の店頭には、菊の花が美しく咲いた植木鉢が、ひしめきあうように並べられる。そんな菊の季節だからだろうか、筆者は日本の菊の花について調べてみたようだ。

 筆者は日本の菊の花について、「日本の菊は、もともと中国から渡ってきたとされている」という歴史に触れるとともに、「日本社会において、象徴的な意味を持つ花でもある」と述べた。

 また「鎌倉時代には、後鳥羽上皇が菊の花を自身の印として用い、後の天皇にも受け継がれた」と、日本では菊の花が高貴な身分を象徴してきたことに触れた。

 「菊の紋章」は、筆者が指摘するように、武家の家紋としても使われてきており、日本においては昔から特別な花であることが分かる。

 次に筆者は、歴代の皇族や内閣総理大臣に贈られる「大勲位菊花大綬章(だいくんいきっかだいじゅしょう)」でも、勲章に菊の花が描かれていることに触れた。そのため、日本の歴史において、菊の花がいかに重要な意味を示すかについて認識を高めたようだ。

 このほかにも、葛飾北斎の絵画のなかで、美しい菊の花が咲き乱れている様子や、日本の着物に菊の花が描かれていることを紹介。これらの日本らしい芸術作品を見た時に、その日本らしさとはどこにあるのかと問われれば、「菊の花が描かれているところにある」とも答えられる。それくらい、日本の社会や芸術において、菊の花の存在が象徴するものは大きいといえる。

 日本では、菊の花は特別な意味を持っており、日本の伝統文化のそばでいつも咲いてきた花といってもいいほど、さまざまな芸術作品の中にも登場してきた。現代では、一般的な光景として思い浮かぶものとして、お彼岸やお盆の時期に売られる仏花としての菊の花が挙げられる。しかし実は、そもそも墓参りに菊の花を供えるという風習は、ヨーロッパから日本に伝えられたという説もある。

 ブログを通して、日本における菊の象徴性への関心の高さが見られた。フランスでは、菊の花は「墓参りで供えるお花」として知られているが、フランスだけではなく日本でも深いところで社会と深い関わりがあることを知り、驚いた様子が伝わってきた。


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