【仏国ブログ】日本人との交流は「本音と建前」の使い分けを念頭に
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0309&f=national_0309_037.shtml
2011/03/09(水) 10:02
日本の文化などを紹介するサイト「Kanpai」では、フランス人の筆者が日本人の「本音と建前」を使い分ける慣習について紹介している。
フランス人の中には、日本人のことを率直ではない、偽善的で何を考えているのか言わないと考え、これを外国人に対する差別と考えてしまう人もいると筆者は語る。これは、日本人が本音と建前を使い分けていることが理由だろうと述べている。
フランスでは、基本的に他人に対して自分の意見を比較的明確に述べる。たとえそれが議論に発展したとしても、それは「コミュニケーション」であり、あくまで相手の考えを聞き、自分の意見を述べ意思を伝えあうことが重要と考えられている。
しかし、日本人は個人的な欲求や感情、意見である「本音」は言わずに、日本人社会で受け入れられる「建前」を述べると説明。
フランスでは本音を隠して建前だけでコミュニケーションすることは否定的にとらえられる傾向がある。しかし、本音と建前の使い分けは日本では美徳であり、欧米の基準を押し付けるべきではないと語る。
日本人は、自分の意見を通すことよりも、他人との協調を望み、たとえ内心は意見が異なっても、表面的に相手にあわせる。そうすることで、相手を傷つけたり心証を悪くしたりすることを防ぐという意味があると紹介している。
本音と建前は、家族や友人との間ではなく、会社なども含めた公共の場で使われるとつづる。例として、はっきりとだめであると言わずに、「ちょっと」「難しい」という単語を使用する。また、日本人を誘うと断られることがあるが、これは社交辞令として誘う場合が日本にはあるため、それを断るという「建前」の要素を含むあいさつが原因であることなどを挙げている。どちらも、日本人の慣習を知らないと、誤解の原因になりかねないと意見を述べている。
このように、会社での勤務時間内には「建前」社会となっているが、勤務後の「飲み会」など、お酒が入った上で日本人も、仕事関連の話題で個人的な意見や問題など「本音」を語りあう場もあると、本音と建前の使い分けの基準が明確な様子を伝えている。
最後に筆者は、これらを念頭において対応すれば、お互いに気分を害したりすることもなく、円滑に会話ができるだろうと述べ、異なる慣習を持つ日本人とのコミュニケーションの秘訣は、本音と建前の文化の理解にあると示している。
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