2013年4月28日日曜日

■江戸の豪商が愛したグルメを味わえる 泉佐野、須坂、袋井でメニューを再現


江戸の豪商が愛したグルメを味わえる 泉佐野、須坂、袋井でメニューを再現
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0427&f=business_0427_010.shtml
2013/04/27(土) 08:08

 腹が減っては戦も、仕事もままならぬ。いにしえの経済人たちは、一体どんな食事をしていたのだろうか。

 忙しいビジネスパーソンのつかの間の休息、ゴールデンウィーク。たまには温故知新で、江戸時代のビジネスパーソンである豪商の足跡を訪ねながら、歴史と経済の見聞を味覚で感じてみてはどうだろうか。

 まず、関西国際空港のある泉佐野市。財政難で知られる同市は、皮肉にもかつての豪商「飯野(めしの)家」と「唐金(からかね)家」のホームグラウンドだ。姻戚関係もある両家は廻船業で財を成し、全国の大名に資金を用立てるほどの大富豪だった。

 そんな両家の食事を再現するイベントが、ホテル日航関西空港内のレストラン「和彩 花ざと」で行われている。メニューは2品あり「長者会席(1万円)」は、岸和田城で発見された茶懐石の献立をベースに再現されたもの。ほかには、同地在住で絶世の美女と伝承される衣通姫(そとおりひめ)をイメージした「泉州佐野姫御膳(4,800円)」がある。4月30日(火)まで。

 また、長野県須坂市で、穀物や菜種油、酒造業といった多角的な商いで、北信越屈指の豪商となったのが田中家。その屋敷は現在「豪商の館・田中本家博物館」となり、江戸から昭和にかけての田中家代々の調度品が展示されている。

 同博物館では「橘弁当(4,000円/要予約)」と「やまどりのお雑煮(1,200円)」を味わうことができる。弁当は田中家に伝わる古文書を参考に再現された三段重ねの重箱に、旬の食材をふんだんに使った一品。また雑煮は、須坂藩の殿様に供した味であり、こちらも古文書掲載メニューの再現だ。

 一方、名称の響きはラフな感じだが、こちらも正真正銘江戸時代の“セレブ”たちに愛されたのが静岡県袋井市の「たまごふわふわ」だ。袋井宿本陣の名物だった同メニュー、材料はだし汁と卵だけだが、シンプル・イズ・デリシャスだったようで、旅の途中で宿をとり、口にした人々は皆一様にファンになった美味だ。

 最近は、袋井市観光協会が音頭をとり、同メニューの普及に尽力中だ。現在、日帰り温泉 遠州 和の湯の他8店舗では昔ながらの一品を300円より、また「たまごふわふわ袋井プリンの王様(380円/かじまる)」といった創作メニューが8店舗、計16の店舗でさまざまなたまごふわふわに出会うことができる。

 江戸時代には、当時の藩主らをもしのぐ巨万の富を有していた豪商たち。商才に長けた彼らがいかにしてビジネス・チャンスをものにしたかを知ることは、平成の現代にも通用する教訓やヒントにもなるかもしれない。(情報提供:MONEYzine)



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